読書記録 2026.5

2026年5月の読書記録
読書メーター

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5月は20冊読了

小説(新規)10冊、小説(再読)1冊
学術/エッセイ 8冊、その他 1冊。

 今月も20冊。
創作に忙しかった・・・わけでもなく、
他(懐かしのゲーム)に気を取られていたからだったりして。

 

今月の3冊

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まずはフィクション

エピクロスの処方箋」(夏川草介)

 今年の本屋大賞4位。
 スピノザの診察室の続編になるけれども、
これ単体でも問題なく読める。

 古き良き医師と、働き方改革とは。大学医局との付き合い方。
 医師たるもの、すべてをなげうって医療のために尽くすべき、
という考えもわかるが、そうはいっても医師にも生活がある訳で。

 どれが正解という訳でもないんだよな。
研修医に残業させるなというのはどういうことだ?と
叫ぶ教授の気持ちもわかる。

 それでしわ寄せ食ってるのは、一番大変な世代じゃないか、と

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 最後の展開は、いかにもフィクションの王道だけど、
まぁ、こうでなくっちゃ、というところはあるよね。
天才的な腕を持つ医師が、ライバルと協力して何とかする。

 神様のカルテシリーズでは、最終的に大学医局に戻ったけど、
本作はどうするのかな?
中学生になったとはいえ、子育てというハンデ?があるので、
簡単に大学には戻れないんだよなぁ。

 医師に限った話ではないけれども、
誰もが目を見張るような業績を残すためには、
家庭を省みる余裕はなかったんだよね。

 でも、それでいいのか?というお話。
難しい。

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 つぎ、学術系

医療機関のサイバー対策」(大阪急性期総合医療センター)

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 2022年の秋にサイバー攻撃によるシステムダウンで、
大惨事を引き起こした大阪急性期・総合医療センターの話。

 あの時は大変だった。お薬手帳をコピーした処方せんとか。
 めちゃくちゃ混乱してたよね。

 追加コストをかけて安全性強化するよりも、
 基本的なことを徹底する方がはるかに効率的で安上がり。

 全パスワード使い回しとか、全職員管理者扱いとか。
 今から思えばそりゃあかん、ってわかるけど、
 危機意識が全然なかったからだろうね。

 失礼ながら、めちゃ面白かった。

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 院内のシステムは、外部から切り離されてるから大丈夫、
という根拠ない安心感があった。

 クラウド上にバックアップデータがあっても一緒に暗号化されるから無意味。
全端末(2000以上)の初期化に三週間かかってる。
もはや、紙のカルテとか書いたことないスタッフが多数。
ネットにつなげなくても、仕事にパソコンは必要らしい。

 DACS(診療記録文書統合管理システム)が、
電子カルテとは違うセグメントにあったので、被害を免れていた。

 システム復旧するまでは、それだけをあてにしていた。
患者さんに連絡とろうにも、電子カルテにアクセスできないから電話番号がわからない。
また、ほぼすべてがオンラインマニュアルになっていたので、
そもそもマニュアルが見られない、という事態にもなった。

 もはや、喜劇だな。
 システムが使えなかった間の診療記録のデータは膨大な量になり、
システム復旧したあとにそのデータをサーバに取り込むのに二年近くかかっている。

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 この話があまりに面白かったので、
これをベースに短編小説を書いてしまった。w

 

 電子カルテが消えた日(切手ゆうひ)

 これは、TALESに連載した。
(遊びで、)創作大賞に応募していたりする。
 明確に元ネタがある話を発表してもいいのか?と思うけど、
真面目なテキストだけではなく、エンタメにした方が伝わりやすいこともあるかなぁ、と。

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 3つ目は、フィクション

心を持つAIは作れるのか? いや、そもそも人に心はあるのか?」(前野隆司)

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 ようするに、タイトルそのまま。

 AIが心を持つ以前に、人に自由意志はないんじゃない?
そもそも、人の心って何?という話。

 科学的というよりは哲学的。

 私たちの脳は、自分に自由意志があるように錯覚させているだけで、
実際は無意識のうちに色々きまってるんじゃないの?という仮説。

 ただ、それで幸せかどうかは別問題。
自分に自由意志が存在しないのであれば、そんなに悩むことないんじゃない?
という楽観論と、自由意志がないなら、努力する必要もない、とする話も。

 面白いけど、私がこの本を選んだのは自由意志なのか?

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 心や意識といっても、神経細胞の興奮に過ぎないし、
記憶にしても、あとから自分で改ざんすることが可能。
つまり、「これは自由意志によって自分で決めた」と
勝手に思い込んでいるだけかも知れない。

 AIが心をもてるか?という議題を
ちゃぶ台がえしするような話である。(苦笑)

 ただ、感覚的には否定したくなる気持ちもわかるな。
それを言っちゃぁおしまいよ、というか。
「自由意志によって決定してきた」という記憶で
自分の精神の安定させているところはあると思うから、
この説を認めると、精神的に不安定になるんだよね。

 信仰に近いかも知れない。
科学が神を否定しても、信仰は崩れないように。
 科学が自由意志を否定しても、
信じ続ける人の方が多いんじゃないかな?

 

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