アセトアミノフェン、中国産で水増し

 ニュースより。

.

 風邪薬によく使われている「アセトアミノフェン」という成分があるが、
そのアセトアミノフェンの原薬を作っている山本化学工業が、
自社で作っているアセトアミノフェンに、安価な中国産を無届けで混ぜて
水増しして出荷していた、と報道された。

.

「風邪薬成分、安価な中国産で水増し」
http://www.asahi.com/articles/ASK6P5J2ZK6PUTIL02W.html

.

 報道によると、アセトアミノフェンの国内シェア8割らしい。
市販の総合感冒薬には、たいていアセトアミノフェン入ってるし、
医療用でもよく使われている。

 これ、回収とかなったらとんでもない騒ぎになるんだけれども、
今のところそういう動きはなさそうだ。

.

 医療用メーカーでアセトアミノフェンを使用しているメーカーが、
この会社の原薬を使っているのか、今後の対応を表明している。

「カロナール」販売しているあゆみ製薬。

http://www.ayumi-pharma.com/pdf/news_170622.pdf

.

 カロナール錠に関しては、山本化学の原薬は使用していない。
ただ、細粒、坐剤で、山本化学の原薬を使用している。

 ただ、受け入りの品質検査で問題ないことを確認しているし、
当局からも回収等の指示はなく、在庫を使っても差し支えないとの
指導を受けている。

.

 とのことだ。

つぎに、医療用の総合感冒薬、トップシェアである
PL配合顆粒を販売している、塩野義製薬

https://www.shionogi.co.jp/med/download.php?h=394326402fda1fc1b00b4f8dfd00a776

.

 こっちも似たようなもの。PLもSGも、問題のアセトアミノフェンを使っているが、
原薬の品質を確認しているので、安全性に問題はない。
厚生労働省より、これまでどおり使用して問題ないことも示されている。

.

 うん、大した騒ぎにはならなさそうだ。よかった。

.

 もちろん、無許可でこんなことをやった山本化学工業には、
当然、行政処分が待っている。
ただ、これだけの国内シェアがあると簡単には潰せないかもね。

 取引先である製薬企業が品質試験しても問題なかったのに、
どうしてこれが発覚したのだろう??

.

 ……内部告発、くらいしか考えつかないな。(苦笑)

.

 市販の風邪薬はどうするだろうか?
医療用で回収しない以上、市販薬でも同じと思うけど。

 その割には、初期報道が大きかったのでびっくりした。

.

 どうもね、みんな「中国産」という言葉に敏感に反応しすぎだろう。(苦笑)

 この程度の化学物質なら、どこで作ったものであっても大差ない。
だって、構造式は確定している訳だし、あとは純度、不純物の問題だけど、
ほとんどないだろうしねぇ……。

 どこで作ったものでも、同じ化学式のものなら同じものだ。

 アセトアミノフェンくらいだと、薬というよりも「物質」に近い。
例えば、中国産の「金」(Gold、Au)があったとして、
純度100%とした場合、他の国の金より価値が下がると思う?

 たぶん、そういう話に近いんだろう。

.

 まぁ、万が一にも全回収とかなると、
市場から風邪薬が消滅しかねないので(苦笑)
その辺のバランスも考えたのかも知れない。

 なくなっても困らないものだったら、回収したかもね。(汗)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

«松山秀樹、メジャーまであと一歩