('14~16)仕事(薬局)

2016年の記録とカテゴリ変更

 この1年のブログの記録

2016年は173本の記事を書いている。
昨年は199本だったから、ちょっと減ってるかな、と。
二日に一回ペースにもなっていないので。

 初期のブログを書き始めた頃は、
年間300記事とか普通に書いていた。w
大したことない記事が多いとはいえ、
それは今だって同じことだし。(苦笑)
あの頃は若かったなぁ……。

 カテゴリ別の内訳は以下の通り(重複あり)

('14~)仕事(薬局)    28記事
( '15~)日記        38記事
スポーツ           25記事
ニュース          25記事
書籍・雑誌         21記事
確定拠出年金(401k)  13記事
( '16~)育児             11記事
疑義照会                   5記事
('10~)コラム             2記事

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 全体的に記事数は減ってるんだけど、
健康食品やトクホ系の記事が激減している。(苦笑)
がっつり記事を書く元気がないからかな。

 その分、書籍の紹介が増えている。

 ゲームの記事もほとんど書いていないなぁ。
もともと、ブログに写真使わない主義だから、かな。
画像ないと紹介しても伝わらんだろうし。w

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('14~)仕事(薬局)のカテゴリが100記事を超えたので、
ここで区切ることにします。
新たに、('17~)仕事(薬局)のカテゴリを作ります。

 

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カルボシステインが出荷調整?

 仕事(薬局)の話。まだ裏が取れてないので、
ひょっとしたら単なる噂に過ぎないかも知れないんだが。(苦笑)
話半分くらいで。

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 どこにも公的な情報が出ていないんだけれども、
卸さんによると、カルボシステイン錠の後発品が
手に入りにくくなっているらしい……。

 沢井さんが今年の春から出荷調整中だったんだけれども。

 さらに追いつめたのは武田テバだと思う。
先日も書いたけどね。

「武田テバの失策」
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-1f73.html

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 カルボシステイン錠「テバ」の出荷が滞っているようだ。
たぶん、理由は前に書いた通りだと思う。原薬の不足とかじゃなくて。

 季節的に、出荷量が増える時期でもあるので、
この時期にやらかしてくれるのは痛い。
で、大手二社がやらかしてくれると、当然他社にもしわ寄せがいくわけで……。

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 まぁ手に入らなきゃ素直に先発品出しておけばいいんだけどね。w

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抗がん剤、オプジーボが大幅値下げ?

 ニュースより。

 最近、一部メディアで取り上げられている薬。
小野薬品の抗がん剤「オプジーボ」である。

https://www.opdivo.jp/contents/

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 一般名はニボルマブ(遺伝子組み換え)
ヒトPD-1に対するヒト型IgG4モノクローナル抗体。

 通常、ヒトの免疫系は、がん細胞を攻撃するんだけど、
がん細胞側が、免疫系のT細胞を抑制する防御機構がある。
その、がん細胞の防御機構を抑えて、T細胞を再活性化させて
抗腫瘍作用を発揮させる、、らしい。

 簡単に言うと、がん細胞を弱体化させる、とても高い薬。

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 で、この薬はもともと悪性黒色腫(皮膚がん)に適応をもつ薬として、
承認されていた。
もともとの患者さんの数が少ないため、開発費が回収できるように
薬価も高く設定されていた。

 ところが、昨年末にこの薬が肺がんに対する適応も取得。
患者数の少ない皮膚がんに対し、肺がんの患者は多い。
使用者が一気に増えた。

 報道によると、今年4月からの半年で前年の18倍。
売上で533億円。ってことは、年間で1000億を突破する可能性が高い。
これ、日本での医薬品売上高としてはトップクラスになる。
(昨年のC肝の薬には及ばないだろうけど)

 なんせ、肺がん患者が1年間使うと、年間治療費は3000万円を超える。
で、これがC肝のように、「12週間使えば完治」するような薬ならいいのだが、
残念ながらそこまで効果の高い薬ではない。

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 国は、このオプジーボの薬価切り下げを検討している。
通常、薬価改定は2年に1度。去年問題になったC肝の薬は、
今年の4月に(特例として)かなり値下げされた。

 通常なら、再来年の4月まで薬価は変わらないんだけど、
こんなことやってたら、医療費がいくらあっても足りないので、
オプジーボは年度内に、最大50%まで値下げされるかも、とのこと。
異例もいいとこだけど、これはしょうがないね。

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 そもそも、最初の値段が高すぎるんだけど、
これは適応を「悪性黒色腫」に絞って承認を取ったからだろう。
これなら患者さんの数が少ない=薬価を高くできる。

 でも、作用機序を考えると、他のガンにも効く可能性はありそう。

最初から肺がんの薬として承認をとっていれば、患者さんの数が多いから
もっと薬価を下げられたはずである。

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 こっからはあくまで私の想像だけど、

これ、メーカーは狙ってやってるよね。(苦笑)
日本の薬価の決め方を熟知した上で、最も利益の出る方法を狙った。

 薬価が高くなったのは日本の薬価制度に問題があるから、だろう。
で、その問題点を突いて最大限に利益を出そうとしたのがオプジーボ
だったんじゃないかな。

 こんなことやられたら、医療費はいくらあっても足らんわ

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 あ、この辺の値下げの話は、患者さんにはあまり関係ない。
保険診療であれば、まず間違いなく高額療養費制度の対象になるので、
3000万だろうが1500万だろうが、自己負担額は大差ない。
所得によるけど、年収770万円未満で年間100万程度に収まる。
残りは全部、健康保険が払ってくれる。大本は保険料や税金だね。

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 国民医療費の高騰の要因の一つは高齢化だけれども、
もう一つはこの手の新薬だろう。
医療技術が進み、新たな治療法が開発されると、
その分、国民医療費もあがっていくんだ。

 薬剤師が、残薬整理や後発品推進で懸命に医療費を抑えようとしても、
焼け石に水」だろう。いや、それでもやるけどさ。絶望的な戦いに見える。

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 第一次世界大戦のあと、日本を含む列強国の海軍は、
こぞって建艦競争をした。相手の軍艦よりも強い軍艦をもつために。
この競争は、そのままだと歯止めがかからない。
下手すれば、日本(当時は大日本帝国)なんか、
「国家予算の半分が軍事費(海軍)」になってしまう可能性もあった。

 そして、その懸念はどの国でも同じこと。
国家予算のために、ワシントン軍縮会議が開かれ、
戦艦保有量の上限を決めた。
 結果として軍事費を抑えることができた。一時的だったけど。

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 これ、医療費でも同じことが言えるんじゃないかな……?
このまま際限なく医療の研究をしていたら、医療費だけで国が破たんしないか?
日本だけの問題ではなく、この医療費の高さは外国でも問題になりつつある。

 医療経済。医療におけるコストパフォーマンス。
その辺を、世界レベルで真剣に考える時代が来ているんじゃないだろうか。
人の命を救うために、どれだけのお金を使えるか?

 医療費にかける金を別のことに使えば、
その方が多くの人命を救えたりしないか?

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 医療費を下げるための、新しい仕組みが必要だと思う。
医療費を下げるような技術革新って無理なのかなぁ?
営利企業では難しいかも知れないな。(苦笑)
いわば、「売り上げを下げる技術」だから。

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武田テバの失策

 ジェネリック医薬品の大手だったテバ製薬が、
いつの間にか武田さんにくっついてしまったらしい。
合弁会社として、「武田テバ」が発足したのは今年の話。

https://www.takeda-teva.com/

 武田さんは、自分とこの系列の後発メーカーとして
「あすか製薬」ももっていたはずだけど……。
あすかさんの位置づけはどんな感じなんだろうか。w

 そういえば、武田の降圧剤「エカード配合錠」の後発品として、
あすかさんとテバさんだけ先行発売してるし。
武田テバは、今までのテバの後発品のほか、
武田さんの長期収載品(コンスタンとかユーロジンとかアリナミンとか)も
そっちに移管されるようだ。

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 テバさんが武田テバに社名変更になったのは10月なんだけど、
一部の「旧テバ製薬」の製品の流通が滞っているらしい。

 普通に卸に発注しても入ってこなくなった。
全然入ってこない訳ではなくて、かなり時間がかかる。

 状況を、電話で聞いてみたところ。

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 原薬や製剤の問題ではない。商品はある。

 ただ、社名変更に伴い、JANやGS-1コードの変更があり、
その対応が間に合ってなくて一部製品の出荷が滞っている。

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 うーん、イメージだけど、
旧コードの上から、新コードのシールでも貼り付けてるのかな。
どうも、その作業(まさかの手作業?)が追い付いていないようだ。

 そんな馬鹿な話は今まで聞いたことがないぞ。ww

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 何だろう、怒るよりも、あきれかえって笑いしかでないわ。w
いや、現場としては少し困った事態ではあるんだけれども、
面白いネタを提供してくれたからいいかな、と。

 担当者も言っていた。
「もちろん、(作業が)必要なことは最初から分かっていたはず
 なんですが、このようなことになってしまい申し訳ありません」

 うん、担当者氏も、どう考えても被害者だな。w
製造部門、一体なにをやらかしてくれるかな、ってとこだろう。

 それにしても、社名に「武田」をつけたのに
そんな大チョンボやらかしたらあかんやろ。(苦笑)
武田の名が泣いてるぞ。w

 

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エチゾラム、ゾピクロンの投与上限適用は11月から

 少し前から話題にしていたが、
本日、10月14日から、エチゾラム(先発:デパス)、ゾピクロン(先発:アモバン)
は、第三種向精神薬に指定された。

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 それに合わせて、投与上限も30日制限に設定されたんだけど、

この投与期間上限の適用は、11月1日(火)からである。
つまり、現時点で向精神薬であるけれども、投与上限は
まだ設定されていない=無制限、ということ。

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 まぁ、保険請求は月単位で行われるので、
保険請求明細(レセプト)をチェックするときに、月の真ん中で
投与上限が変わると、チェックが困難、という理由なのかな?

 それか、単純に決まったのが遅かったから猶予期間を
くれたのかも知れないが・・・

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 この、「投与制限の適用は11月から」って情報が出たのは、

10/13(木)

(保医発1013第1号 平成28年10月13日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T161013S0010.pdf

いや、14日から向精神薬になるってのに、なんでそんなに情報遅いんだよ。
私は今朝になるまで把握してなかったわ。(苦笑)

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 というわけで、今月中は向精神薬だけど、
投与上限はないので、30日超えていても大丈夫です。

 来月以降は30日制限になるので、
10月の処方箋を月をまたいで11月にもっていくと、
30日までしか調剤できなくなりますのでご注意を。

追記、コメント欄にて追加情報がありました。

 日薬からの発表によると、
10月の処方箋を11月に調剤しても、投与上限の縛りはかからない
ということになったようです。
(向精神薬加算は、10/14から算定可能です)

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配達だけでは在宅医療ではない

 以前、初めての在宅経験を3日にわたって書いたけれども、

在宅の始まり(2015.12.10)
在宅が安定するまで(2015.12.11)
在宅の終わり(2015.12.12)

そのほかにも、話は上がったことがある。
結果的に、在宅は始まらなかったケースが、2つ、3つほど。

 それもついでに書いておこう。

 まず言いたいのは、
在宅はただの配達ではない!
ということだ。

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 とある医院から、いきなり処方箋がFAXで送られてきた。
普段は処方箋を発行する医院ではない。

たまに処方箋を見かけることがあったけれども、
自分とこにはない薬を出す場合だったり、
一包化したい場合だったり。

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 で、処方箋の内容は、循環器の薬が何種類かと、
エンシュアリキッドという栄養剤。
でも、一包化の指示はなかった。

 医院に確認してみると、薬を配達してほしいとのこと。
で、処方箋原本は本人が持ってる、とのこと。
住所確認すると、それほど遠くない。徒歩圏内。

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 こういう場合、いきなり居宅療養管理指導料を算定する、ってことは、ない。
状況がわからないし、そもそも介護認定を受けてるかどうかもわからない。

 介護保険をもっていたとしても、
先に契約書をかわさないといけないし、
医師からの指示書もいるし、ケアマネとも連絡とりたいし。

 でも、薬はいるだろうから、とりあえず届けるだけは届ける。
この時点では在宅ではない。
(あとから点数取ることはあるかも知れないが)

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 薬をもってお邪魔したところ、
70代くらいのご夫婦で、患者さんはご主人の方。
お二人とも、見た目は普通で、お元気そう。
薬を服用するくらいだから病気は病気なんだろうけど。
ただ、認知症とかいうことはなさそうだった

 で、お話を伺ったところ・・・
エンシュアを持って帰るのが厳しいから、在宅を頼んだ」
とのことだった。

 介護認定は受けていない。
うん、そうだね。どうみても問題なさそうだもん。
エンシュアリキッドは、2週間分で10kg近くになるので、
徒歩で持って帰るのはきついし、車はもってない、と。

 で、医師が在宅訪問している訳でもない。
普通に医院にまで歩いていって、帰ってきてる。(苦笑)
つまり、本当に「重いのがしんどいから持ってきて」という。

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 いや、これ在宅でやる必要ないんじゃないか?

 医療保険の方でやったら、自己負担金は650円だから、
配達料としてはそんなもんかな、という感覚かもしれんが。

それは1割負担だからそうなんであって、医療費としては6500円
10kgを家に運ぶだけで6500円。

 薬剤師による在宅医療には、他に服薬支援であったりとか、
残薬整理だったりとか、いろいろあるんだけれども、
そういったことは、全く必要なさそうだった

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 結局、この在宅はこっちから断った。
エンシュア運ぶだけで650点も取っていいのかよ、と。
(契約や毎回の書類も面倒だし)

 割と近隣だったし、期間限定だったこともあって
(近いうちに子どもの家の近くに転居予定だった)
それくらいならサービスで配達だけしますよ、と。

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 そうでなくても、配達だけなら宅配便という手もあるし。
自己負担は似たようなもんかも知れないけれども、
この患者さんに必要なサービスは「配達」だけだからね
それならその道のプロでいいんじゃないか?w
医療費削減にもなるし。

 まぁ会社的には、そういう在宅受けてほしいかもしれんけど。
在宅の実績が必要になる点数もあるしね。
でも、薬剤師のプライドとして、配達するだけでお金とるのは
ちょっとね。。

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 この患者さんは予定通り3か月ほどで終了になった。

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 今、また別の患者さんに配達を行っている。
こっちは、医師の在宅訪問が入っているんだけど、
やっぱり薬の管理には何も問題がなくて、問題なのは
「団地の3階に、20kg弱の栄養剤を持ち上がれない
という。もちろんエレベーターなし。(苦笑)

 介護保険持ってる患者さんだったから、
こっちは居宅療養管理指導とってもよかったんだけど、
ケアマネさんとも相談した結果、自己負担があるなら
できれば避けたい、とのことで。

 これはもう、宅配便で対応した方がいいかも知れない。
階段で3階ってのは、私の腰薬剤師にとっても厳しい。

 その点、宅配便のお兄さん達ならプロだしね。w

 

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エチゾラム、ゾピクロンの投与上限は30日に

 エチゾラム、ゾピクロンが第3種向精神薬に指定される件。

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 まだ、投与日数上限だけが決まっていなかったが、
昨日、中医協で協議され、どうやら30日に決まったようだ

 ネタ元は日経DIなんだが、リンクはっても見られないので……。

 一応、中医協の資料にリンクはっておく。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000137679.html

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000137949.pdf

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 メーカー側は、最低30日、あわよくば90日で、みたいな要望だったけど、
他とのバランスを考えても30日が妥当と思われる。

 正式な決定はもう少し後になるのかな?
まぁ、中医協に提案して了承されたみたいだから、決まりでいいと思うが。

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 結果として、エチゾラム(先発:デパス)、ゾピクロン(先発:アモバン)は、
10月14日から、第3種向精神薬に指定され、
投与期間の上限は、30日になる、ということだ。

(10/13 追記)

投与期間上限30日の適用は、11月からになります。

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 で、なぜかエスゾピクロン(ルネスタ)は、まだ指定を受けていないので
投与期間の上限は設定されない、と。

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ひどい薬局

 子供の病院に行ったとき、時間がなかったので
近くの薬局で薬をもらった。

 普段は、自分の薬局で調剤するんだけど、
さすがに抗生剤が出てると、早く服用させないといけないので。

 でも、この薬局がいろいろひどかった。

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 まず、手帳の有無を聞いてくる。これはまあいいだろう。
私は、家族の分はすべて電子お薬手帳で管理しているので、
QRコードだけください、とお願い。
(これ、厳密には薬歴管理指導料取れないパターン。w)

 電子手帳を見せて、と言われたけれども、何の薬ものんでないから、
とお断り。まぁ、これもいいだろう。
どうせ、前回来局から半年以上は確実にたってるから、
薬歴管理指導料は50点で仕方ない。

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 で、そのまま調剤に入ったようだ。
えーっと、一般名処方ばっかりだったんだけど、
後発品の希望は聞かないのかな??

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 過去に何度か利用したことはあるけれども、
少なくとも、後発品を拒否したことは一度もないはずだ。
(後発品推進派の私が拒否することはありえん。w)

 で、調剤された薬は、すべて先発品。
自己負担金がかからないとはいえ、確認くらいしろよ。

 特に、抗生物質に関してはメーカーまで確認したかった。
メーカーによっては、先発品よりも服用させやすいからね。
でも、メーカーの確認どころか、後発品使用の是非すら聞かないとか。

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 服薬指導は・・・最低限、といったところかな。
子どもで散剤でてるんだから、体重くらい確認しろよ。
少なくとも半年以上は利用してないんだぞ。
さらに言うと、下の子の方が、上の子よりも量多いんだぞ。w

 まぁ、乳幼児服薬指導加算は入ってないから、いいけど。
これはあえて外した訳じゃなくて、単に年齢が幼児じゃないからだろう。

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 で、調剤報酬明細書が出てこない。
こちらから請求して、ようやく出してくる始末。

明細書は、請求されてから出すもんじゃないだろ。
出すのが基本で、不要と言われれば出さなくていい
同業者の私が、不要という訳はないだろう。w

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 ここまででもたいがいだが、明細書を確認して唖然。

 調剤基本料、、73点だと??

 内訳は書いていないけど、普通に考えると基本料41点に、
基準調剤加算の32点……の組み合わせしかないよね。
後発医薬品調剤体制加算は取ってないと思われる。
まぁ、一般名を問答無用で先発だす薬局なら、
後発品調剤体制加算は取れないだろう。

 薬情、薬袋、施設内をざーっと見渡して確認。
どこにも、緊急連絡先なんて書いてないぞ。
二十四時間調剤に必要な体制は取れていない、と思われる。

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 ……ってか、この薬局が在宅実績もってるとは思えないんだけど、
基準とってるからには、どっかでやってるんだろうか?
まぁ実績は一人でもいいから、その気ならなんとかなるか。

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 正直、どっかに通報してやりたいんだが、
こういうクレームってどこに言うのが正しいんだろうか?(苦笑)

 薬局もピンキリなんだろうけど、うーん。
もうちょっとマシな薬局もあると思いたい。
ここが、特別にひどいだけだよね?

 少なくとも、自分とこの薬局の方がはるかにマシだ、と思った。
いや、負けてたら負けてたでショック受けるんだけど、
ここまでひどいと、逆に心配になってくるわ。

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エチゾラム、ゾピクロンの向精神薬指定は10/14から

 先日、記事に書いたエチゾラム(先発品:デパス)と、ゾピクロン(先発品:アモバン)
の、第3種向精神薬の規制が発表された。

 政令の発表は9月14日
政令の施行は30日後なので、10月14日付で向精神薬指定される。

 中途半端な時期に・・・。(苦笑)

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/oshirase/20160914-1.html

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 さて、懸案事項だったのは、
エスゾピクロン(ルネスタ)なんだけど、これは今回対象から外れたようだ。
R/S-ゾピクロンは向精神薬だけど、S-ゾピクロンは違う、と。

 なんで??

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 これも行政の怠慢にしか見えないんだが。
こんなことなら、パブコメに応募しておけばよかったかも。
エスゾピクロンも向精神薬に入れろって。(苦笑)

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 で、もう一つの焦点である「投薬期間上限」なんだが……。
どうも、現時点(9/14)ではまだ発表されていないらしい。

アモバンの販売元である日医工さんの文書には
http://www.nichiiko.co.jp/medicine/o-amoban_t-20160914bI1(2).pdf

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「投薬期間の上限につきましては、今後、厚生労働省から告示される
 予定となっておりますため、告示があり次第、改めてご連絡申し上げます。」

 とあるので、まだ決まっていない、ってことだね。

 なお、当然まだまだ向精神薬表示のない包装の在庫はたくさんある。
たぶん、しばらくの間は、旧商品が出回るんじゃないかな。

 また、あまり処方されない後発品なんかだと、
古い箱、添付文書がずーーーっと薬局に残っていて、誰も気づかない、
なんてケースもありうるかもね。

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 しかし、えらく中途半端な時期に改定してくれるなぁ。
向精神薬を調剤したら、薬局には向精神薬調剤加算がつく。
10月13日と14日で、お薬代が変わる可能性がある。

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 ってか、10/13だと向精神薬指定されていないから、
自由に処方箋書けるよね。アモバン99日分とか。
でも、その処方箋を10/14に受け付けた場合はどうなるんだ??

 調剤する時点では向精神薬の規制がかかる。
ってことは、99日分は出せない、となるんじゃないかと。(苦笑)

 疑義照会して変更してもらうしかないんじゃないだろうか。
非常にややこしいことになるな。
エチゾラム、ゾピクロンを含む処方箋は、13日までに薬局に
もってきてくだされ。お願いします。

 先にFAXだけくれてても、(たぶん)ダメだから。

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 9/29 追記。

 投薬期間上限は、エチゾラム、ゾピクロンともに、30日になりました。
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-32af.html

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後発品との使い分け

 仕事の話。

 こないだ、こんな処方せんがきた。

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 <処方実例>

1 ヒルドイドソフト軟膏 50g
  1日2回 塗布

2 ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「日医工」 50g
  1日2回 塗布

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 他にもでてたけど省略。患者さんは30代の男性だった。

後発品変更可の処方箋だったけど、この処方では変更する気がおきないな。

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 というのは、これ、同じ成分のものだから。
ヒルドイドソフト軟膏の後発医薬品(ジェネリック医薬品)が、
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%になる。

 先発品と後発品。あえて二つ並べて処方されてる訳。
これはもう、使い分けるとしか考えられない。

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 患者さんにきいてみたところ、
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%(後発品)の方がノビがよい、
とのことだった。ヒルドイドソフトの方はしっとりしているそうで。

 ネットで検索しても、確かにそんな感じだなぁ。
一つリンクしておきます。

こやの皮フ科院長のブログ
「ヒルドイドvsビーソフテン」
http://koyanohifuka.blogspot.jp/2014/02/blog-post_25.html

(注:ビーソフテンは名称変更され、現在では
   ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「日医工」です。)

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 ってか、「ソフト軟膏」と「油性クリーム」が同じ物っていうね。(苦笑)
ちなみに、ヒルドイドソフト軟膏の一般名は、
ヘパリン類似物質軟膏0.3%」と処方箋に書かれてくる。
「軟膏」って書いてあるけど、これがソフト軟膏のことで、
しかも代替した後発品は「油性クリーム」という名前になる。
激しく混乱するから、勘弁してほしい。

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 外用剤は、有効成分は同じでも、添加物や製法によって、
使用感に差が出ることがある。何が何でも後発品に変更すればいい
って訳ではない。

 塗り薬のほかに、貼り薬(シップとか)もそう。

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 ヒルドイドソフト軟膏と、ヘパリン類似物質油性クリームは、
使用感が違う、とはいえ、まだ似ているんだけど、

 ヒルドイドローションと、ビーソフテンローションは、全然違う。(汗)
主成分はヘパリン類似物質だけどね。乳液と化粧水くらい違う。
この二つも、使い分ける先生がいたなぁ。。

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 「安くなるから」といって、安易にジェネリックに変えてはいけない、という話。

あと、軟膏とクリームは名前がややこしいので統一してくれ、と。(苦笑)

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