( '17~)仕事(薬局)

薬剤師国家試験、合格率は71.58%。これが「適正」なのか。

 今日、第102回の薬剤師国家試験の合格発表が行われた。

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 今年の合格率は、71.58%。
受験者総数13243人中、合格者は9479人。

 昨年は合格率76.85%。合格者は11488人だったから、
合格率で5%下がり、合格者は2000名減ったことになる。

 問題は、ぱらっと目を通したが、昨年よりは難しく感じた。
というか、私の実力が落ちてるのでどんどん難しく感じるのだが。(苦笑)

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 今回、気になったのは、合格基準の変更だ。
1問2点、682点満点で、434点以上を合格とした。
得点率にして、63.63%。

 出題ミスにより解なしになった4問があるので、満点が下がっているが、
仮にその4問を全員正解として採点したとすると、442点/690点で、
得点率は64.06%。わかりやすく書くと、221/345問で合格。

 もともとの合格基準は、得点率65%以上だったはず。
ただ、昨年から難易度に合わせて合格基準が変動することになっていた。
昨年は簡単すぎたので、調整は行われなかったんだけど。。

 廃問の扱いがどうなってるのか、過去の記憶にないんだけれども。(苦笑)

 おそらくは、わずかに合格基準が下げられている。

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 薬剤師国家試験の合格基準が変わるらしい(2015.10.8)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-38a8.html

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 で書いた、平均点や標準偏差による補正が入ったってことだな。

つまり、今回の合格者数や、合格率が、国にとって「適正」
考えられているということだ。

 これは、今後の参考になると思う。
もっとも、昨年の合格者数が多すぎたので、今年は少し絞ったのかも。
その辺、薬剤師の需要と供給のバランスもあるから完全には読み切れないが、

 今のところ、「どんなに試験が難しくても合格率70%は保証される」と
考えてよさそうだ。

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 さて、大学別合格率について。
昨年に続いていわき明星大学が合格率96.72%でトップ。
これは、既卒と新卒を合わせた数字。

 新卒だけなら、国立の大学で合格率100%を達成した学校が複数ある。

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 新卒の合格率が84.33%。6年制既卒の合格率が50.72%。
昨年は新卒が86.24%、既卒が67.92%だった。

 新卒は2%下がっただけだが、既卒が大きく合格率を落としている。
全体の合格率が下がったのは、既卒組が足を引っ張ったからだね。

 あ、既卒=昨年国試落ちた人、という意味でほぼあってると思う。

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 そりゃ、簡単だった昨年の問題で落ちちゃった人なら、
より難しくなった今年の問題で苦戦したのは仕方ないよね……。

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 さて、もう一つの傾向として、
出願者数と受験者数の乖離について。

 今年は例年に比べると、出願して受験していない人が少ない。

 合格発表の資料で出願者数がオープンになっている時点で、
出願後、受験者数を絞って合格率を上げる小細工は、
あまり意味をなさなくなっている、ということだろう。

 例えば、日本大学。
新卒197人出願の197人受験。合格者163人で、合格率82.74%だった。
昨年は、というと218人出願の140人受験。合格者136人で合格率97.14%

 合格率は、昨年の方が圧倒的に高いけれども、
合格者数は今年の方が多いよね。

 まぁ、これが本来あるべき姿なんだろう。

 ただ、まだまだ出願後に受験しない割合の多いところもある。
第一薬科大学(出願80、受験48、合格45、合格率93.75%)とか、
日本薬科大学(出願90、受験54、合格41、合格率94.44%)とか

横浜薬科大学みたいに、出願者全員受験できている学校もあるのにね。w

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 新卒合格率最下位は、41.57%で奥羽大学。ここはやばいね。
出願111人、受験89人、合格37人。恐ろしいことになっている。

 50%ない大学は存在価値が危ぶまれるんじゃないかと……。

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 ただ、合格してしまえばもう学校は関係ない
実際、私の周りにもそうやって苦労して何度も国家試験に落ちた末に
やっと合格できて、薬剤師になった子は何人もいるけど、

 みんな、いい薬剤師になってるよ。

 確かに、学力はやや劣るかも知れないけれども、
コミュニケーション能力は、学力と関係ないから。
学力バカに近い私よりも、よっぽどいい薬剤師だと思う。

 苦労した末に合格した薬剤師達こそ、
のびのびと活躍できるのかもしれない。

 
 

 

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オゼックス細粒小児用がマイコプラズマの適応追加

 仕事の話。

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 タイトル通りなんだけど。

 ニューキノロン系で小児にも使える抗菌薬、
オゼックス細粒小児用。

 本年、3月2日付で、適応菌種に「肺炎マイコプラズマ」を追加した。

https://www.toyama-chemical.co.jp/news/detail/170302.html

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 これ、かなり昔に書いた記憶がある。
調べてみると、5年以上前だね。

「マイコプラズマ肺炎にオゼックス細粒?」(2011.12.13)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-40a8.html

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 この時の内容は、
マクロライド系に耐性を持っているマイコプラズマが増えている、と。
で、マクロライド耐性のマイコプラズマに対して、オゼックス細粒が使われている
例があるようだ、という話。

 で、オゼックス細粒はマイコプラズマに効果はあるだろうけれども、
厳密には保険適応もってないよね?という話にしてあった。

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 あれから5年以上経過したけれども、ようやく適応追加されました。

これで、マイコプラズマに対して堂々とオゼックス処方できます。
もっとも、今までもこっそり処方していたと思うんだが。(苦笑)

 ようやく、「規制」が「現実」に追いついた、と。

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堺市立総合医療センターの対応

あまり(というか、ほとんど)処方箋を受けることはないんだけれども、
一度、書籍を紹介したことのある、堺市立総合医療センター。

「気になる病気と治療のお話」(2016.11.16)
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-ffad.html

 地域の基幹病院。三次救急医療機関。
この堺市立総合医療センターが、4月から疑義照会の対応を変える。

http://www.sakai-city-hospital.jp/information/?p=5220

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 内容を簡潔にまとめると、
保険薬局からの疑義照会で、患者さんの同意があれば
通常の疑義照会ではなく、病院への事後報告だけでよい項目が規定された。

1.同一成分の銘柄変更(変更不可処方の場合は除く)
2.剤形の変更(変更不可処方の場合は除く)
3.別規格への変更(10mg 2Tを 20mg 1T へ)
4.外用薬の取り決め範囲内の規格変更(5g 2本を 10g 1本)
5.無料で行う一包化調剤
6.無料で行う半錠、粉砕、混合等(有効性や品質が担保できる場合)
7.残薬調整等に伴う処方日数の変更(処方日数または回数の短縮)
8.明らかな用法の間違い変更、追記(食前薬の食後投与指示、外用剤の用法不備)

 一応、保険薬局と合意書を交わす必要があるらしいけど。

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 一応解説しておくと、この病院は一般名処方ができない。(苦笑)
一般名処方できれば、そのそも1の項目はいらんのだけど。w

 細則によると、
1、先発品間のメーカー変更も可能。もちろん、変更可能なら後発品でもOK。

2、剤形の変更は、錠剤から散や、その逆も可能。(患者さんの同意は必要)
  軟膏とクリームは変更不可。(当たり前だ)

3、別規格の変更は、先発品でもOK
  一般名処方だと、先発品の場合は不可だけど。

4、これ、今でも普通にやってる薬局あると思う。(苦笑)

5,6は無料であることがポイント。技術料欲しければ、通常通りに疑義照会
  まぁ、初回は無料でやって、次回患者さんから医師にお願いしてもらう、
  という運用を想定しているのかもね。

7、が一番の目玉だと思う。
  薬局の判断で残薬調節して、それを事後報告でよいという
  ただ、「処方削除」は認められていないようだ。さすがに。

8、は特に外用かな。場所が違うとか、1日用量が書いてないとか。

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 これは、画期的な取り組みだと思う。
もちろん、他の医療機関でも同様のことをやっているところはあると思うけど。

 目的は、医師の手間の削減と、薬局の待ち時間減少
疑義照会でFAXして返事くるのを待つ時間は長いから。

 比較的「どうでもよい疑義照会」を、報告だけで済ませてしまおうということ。
患者さんの同意さえ得られれば、薬局側にかなりの裁量が与えられた。

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 できれば、他の医療機関も同じようにしてほしいなぁ。
とりあえず、近隣の医院に提案してみたい。

 これ、基幹病院でやってくれることに意義があると思う。
よい見本、前例になってくれれば、取り組みが広がっていく可能性が高い。

 まぁ4月からだから、実際にやってみたら、問題が出てくるのかも知れないけど、
今のところ、大した問題があるようには思えないなぁ。

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公費番号25「中国残留邦人等支援法」

 仕事の話。

 健康保険のほかに、医療費を負担してくれる制度は色々ある。
乳幼児医療だったり、障碍者医療だったり、あるいは生活保護だったり。
それぞれに公費番号がついているんだけど、、

 公費25というのは非常に珍しい。
私も今までに一回しか見たことないかな。

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 公費25は、中国残留邦人等支援法に伴う医療の給付。

 ぶっちゃけ、取り扱いはほとんど生活保護と同じ。
(運用で一部違うところはあるけれども。)

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 で、「中国残留邦人」なんだけど、、
これ、若い人は知らない人が多いらしい。。

 確かに、私も学校で教わった記憶は全くないなぁ。(苦笑)
単に、ニュースでよくやってたから知っているだけで。

 私と同世代か、それより上の人であればほとんど知っているんだけど。
若い後輩に聞いてみたら、ほとんど知らなかった。
まぁ確かに、ニュースにもならずに教科書にも書いていなければ、
知っているはずはないか。。

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 私が子どもの頃には、よくニュースになってたんだけどね。
中国残量孤児の一時帰国とか、親族を探すような話とか。

 近いところでは、私の伯母が中国残留邦人になりかけていたらしい。

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 日本語が苦手な方も多いので、
歴史的経緯を知らない後輩は「中国人ですか?」と聞いてきた。

音で聞くとわからんかも知れないけど、文字で書くと明らか。
「邦人」なんだから、れっきとした日本人である。

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 太平洋戦争末期のソ連参戦と関東軍撤退により、
家族とはぐれて日本に帰れなかった人たちのこと。
「中国残留孤児」と言われることの方が多いかな。
 特に、物心つくまえに親と離れてしまった子どもは、
身元がわからないことも多かったらしい。

 戦争中に生まれている方が多いので、だいたい70代前半かな。
もはや「孤児」という年齢ではないね。(汗)

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 日本全国で数千人程度。あまり関わる機会はないかも知れないけれども。
でも、歴史的な事実は知っておいた方がいいかな、と思う。

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クラリチンEX発売

 2月。そろそろ、花粉症の薬が動き出す。

 このシーズン、医療用から新たに市販用(OTC)にスイッチされた薬が、
発売されている。

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 クラリチンEX

http://www.taisho.co.jp/claritin/

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 大正製薬から発売されている。
医療用のクラリチン(成分名:ロラタジン)と同成分、同用量。
今のところ、要指導医薬品の分類になるな。

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 過去の歴史を振り返ってみる。

アレジオン10(2011、秋)
アレグラFX  (2012、秋)
ストナリニZ  (2013、春)

 この辺は、もう要指導医薬品どころか、1類医薬品ですらない。
ストナリニZも第2類に落ちている。
このあたりの薬は、薬剤師の対面販売ですらない。

 で、クラリチンなんだけど。
医療用を知っている私の率直な意見としては、、

 今さら?

なんだけど。(苦笑)

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 もちろん、副作用の少なさという利点はあるけど、
それは、アレグラと大差ないと思うし・・・。
個人的な印象だけど、効果の強さはそれほど感じない

 値段は、今のところ

7錠で1380円。14錠で1980円。

 1日1錠でいけることを考えると、
他のOTC,アレジオン、アレグラなどと大差ない設定。

 ちなみに、現時点での医療用薬価は、1錠86.7円
OTCの方はかなり割高に見える。

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 で、これ売れるのかねぇ?
昨年の夏に日経メディカルの記事で医師の処方頻度の高さを
比べた記事があったけれども、

1位 フェキソフェナジン(アレグラ) 32.7%
2位 エピナスチン(アレジオン)    16.0%
3位 レボセチリジン(ザイザル)   15.3%
4位 オロパタジン(アレロック)    13.0%
5位 ベポタスチン(タリオン)      7.8%

ときて、ロラタジン(クラリチン)は6位の6.2%

 実感としてもそんな感じ。
王者はフェキソフェナジン(アレグラ)で、伸びてるのがレボセチリジン(ザイザル)

 アレロックとタリオンは、まだOTCになっていない。
この辺の方が、クラリチンよりも需要はありそうな気がするが。(苦笑)

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 という訳で、王者であるアレグラがすでに圧倒的シェアを奪い、
規制緩和も進んで第2類医薬品になっているところに、
クラリチンは戦いを挑む訳だ。規制の強い要指導医薬品で。

 しかも値段は大差ないというかアレグラの方が安くないか?(汗)
正直、勝ち目があるように見えないんだけど……。

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 ただ、弱小メーカーが売り出すならともかく、
大正製薬さんだからなぁ。

 そこは営業力で何とかしてしまおう、ということなのかも。

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3か月で6000円、1か月で4000円?

 仕事(薬局)の話。
健康保険のマジックに関する話。

個人情報を特定されると困るので、少々脚色してあるけれども、
概要としては実話である。

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 患者さんは75歳、後期高齢者で1割負担の男性
難病などの公費を持っている訳ではなく、
お薬手帳を見る限りでは、おおむね健康で、
たまに風邪薬とか胃薬を出してもらっていたようだ。

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 この患者さん、ずっと行っていた薬局でもめて、
ウチにやってこられた。それが、記事のタイトルの話。

 3か月前に、とある病気(ここは伏せます)でお薬を3か月分出してもらって、
その時のお薬代が六千円だった。
そこそこ体調がよくなったので、このお薬を続けることになったが、
今度はかかりつけの医師にかかって処方箋を1か月分で書いてもらったところ、
薬局ではお薬代が4000円を超えた。

 3か月分で6000円で、1か月分が4000円な訳ないだろう。

 で、怒ってその薬局を出てきたうちにきたんだけど・・・
ウチで計算しても、1か月分で4000円ちょっとだった。(苦笑)

 正直、患者さんの記憶違いかなぁ、と思ったんだけど。
お薬代が間違っているか、お薬の内容が違っているか。
(前の薬局もお気の毒に。)
薬局によってお薬代が変わることはあるし、
お薬手帳の有無や、処方の内容によって、お薬代が変わることはある。

 3か月分が6000円なら、1か月分が2000円ちょうど、ということはありえない。

 たぶん、2000円とちょっと、というところじゃないかな。
薬は、長期処方であればあるほど、割安になる。
処方日数と完全に比例することはない。

 大雑把に言うと一次関数みたいになっていて、

お薬代=技術料+1日分の薬代×日数

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 なので、完全比例はしないんだけれども、
技術料はそれほど高くない。
1割負担の患者さんでせいぜい100円やそこらじゃないかと。

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 ただ、お薬手帳を見る限りでは、処方内容は患者さんの言っている通り。
で、少なくとも今回のお薬代は前の薬局さんの内容であってますよ、と。
むしろ、前回が6000円で済んだ方がおかしいな、と。
何かミスがあったのかも知れない?

 もし、領収書が残っていたら、もう少し詳しく説明することが
できるかも知れません、とだけ言った。

 後日、もってきてくれた。
(本当に持ってくるとは思わなかった。)

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 結論から言うと、患者さんの言うことは全て正しかった。

 同じ薬で、3か月分の処方で、自己負担金はちょうど6000円。
でも、今回の1か月分の処方だと4000円くらいになる。

 これが全て保険のマジックなんだから、恐れ入る。。
多分、前の薬局さんは、「なんで前回6000円だったか」を
理解できなかったんだろう。これが説明できなかったから
患者さんを怒らせてしまった訳で。

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 これ、回答編は別に書こうかと思ってたんだけど、

面倒くさいから、ここで書いちゃうことにする。

自力で考えたい人のために、少し改行を入れる。

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 30行くらいあければいいかな?

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 こういう保険のマジックって、よくあるんだけれども、

患者さんに理解できないのはしょうがないと思う。

ただ、それをうまく説明するのも、保険薬剤師の仕事の一つ。

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 今回の場合は、お薬が減ったのにお薬代が(そんなに)減らなかった。

 場合によっては、逆に増えることだってありえる。

これ、説明するのは本当に難しい。

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 全く逆のケースで、お薬が増えたのにお薬代が変わらないとか、

逆に薬増えたのにお薬代が安くなるとかいうこともあるんだけど、

そんな時に文句言う人はいないし、

感謝してくれる人もいない。

まぁ、だいたい気づかないことが多いけど。w

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 改行はこれくらいでいいかな?

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 では、解答と解説。

 ポイントは、この患者さんが、「75歳」であったことだ。
あと、安かった時のお薬代が「6000円ちょうど」というのもヒントになる。

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 領収書を見れば一目瞭然。

3か月分の時の保険点数は12000点を超えていた
保険点数は1点10円。つまり、12万円以上。

で、そこから1割負担だから、10分の1で、1万2000円と少し。
でも、このケースだと1万2000円ちょうどになると考えられる。

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 高額療養費という制度があるからだ。

その人の保険や収入にもよるんだけれども、
後期高齢者で1割負担の人であれば、
1か月で12000円が上限になり、
12000円を超える分は、窓口で払う必要はなくなる。
(超えた分は、自動的に保険がもってくれるので)

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 じゃぁ、なんで6000円なのか。

 これは、高額療養費の「特例」にあたっていたから。
そう、問題の3か月処方は、ちょうど75才になった月の処方だった。

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 健康保険は、だいたい月単位で切り替わることが多いんだけど、
後期高齢者の保険は、誕生日で切り替わるようになっている。

 同じ月でも、75才の誕生日の前日までは、前期高齢者の保険。
75才の誕生日からは、後期高齢者の保険に切り替わる。

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 高額療養費制度自体は、前期高齢者でもある。
月額12000円まで、というのも同じ。

 ただ、これ月の途中で保険が変わるとややこしくなる。
例えば、月2回の受診として、1回12000円払う場合だと、
1回目は12000円払って、2回目は0円になるのが普通。
1回目で上限まで払ってしまうから。

 でもこの手の制度って、保険が変わっても合算してくれない。

75才の誕生月は、月の途中で保険が変わるのが普通。
このときに上限が12000円だと、
前の保険で12000円、後の保険で12000円。
合計24000円になる可能性がある。

 それはおかしいよね。月12000円って決まっているのに、
1ヵ月だけ24000円かかってしまうのは。

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 そこで、75才の誕生月に限り特例がある。
月の途中で保険が後期高齢者に切り替わる場合は、
上限が12000円から6000円に変わるのだ。

 こうすれば、2回かかっても最大12000円ですむ。

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 この特例は、「75才の誕生月」のみ発生する。
つまり、この1ヵ月だけは、上限が6000円になるのだ。

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 この保険のマジックは超レアケースである。

75年(あるいはそれ以上)で、1ヵ月しか使えない裏技だ。

つまりこの患者さんは、ここしかない、という絶妙のタイミングで、
(普段は受けない)非常に高額な治療を受けた、ということ。

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 ひょっとしたら、医師はこのマジックを把握していたのかも。
あえて、一番安くなるタイミングで長期処方ぶっこんだのかなぁ・・・?

 考えすぎかな。
保険の負担割合まで詳しく知ってる医師はあまりいないと思うし。
そうすると、単なる偶然。たまたま、一番安くなるタイミングで、
高額の処方をぶっこんだ、と。

 患者さんにとっては、ラッキー以外のなにものでもない

(それなのに患者さんに怒られた前の薬局って・・・)

 まぁ、めったにないケースなので仕方ないかな。

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 でもこの仕組みは色々と応用できそうだなぁ。
75才という年齢で、タイミングをうまく合わせることが条件だけど。w

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排卵検査薬が第1類医薬品に。

 仕事の話。

排卵日を検査するキット、排卵検査薬のCMが流れている。
ロート製薬さんの「ドゥーテストLH」である。

http://jp.rohto.com/dotest/products/lh/

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 テレビCMでは、お笑い芸人の森三中の大島が出ている。
「妊活」でお仕事を休んでまで妊娠、出産までこぎつけたので、
イメージキャラクターとしてはピッタリだと思う。

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 実は、この商品はずっと以前から存在していた。
それが、テレビCMまで流すようになったのは理由があって、
排卵日検査薬は、「薬局医薬品」から「第1類医薬品」に
格下げになっている。

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 「薬局医薬品」だと、「薬局」でしか販売できない。
分りやすく言うと、処方箋を受け付けている薬局でしか
買うことができなかった。
 通販は(表向きは)ダメだし、ドラッグストアでも、処方箋やってないとこは
取り扱いができなかった。

 実は、さらに昔だと何の規制もかかってなかった。(苦笑)
普通にドラッグストアで売っていた商品だった。
それが、2009年の薬事法の改正により、
「薬局」でないと売れない商品になった。

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 ただ、当初から疑問に思っていた。
これって、規制かけるほど危険性のある医薬品か、と。(苦笑)
濫用が問題になる訳もないし……。

 でも、ルールはルールだからしょうがないねぇ。
しかも、当時はこれ、購入者の名前と住所を記録する必要があった。
これもきつかったなぁ。
 住所氏名の記録義務は、何年か前に「努力義務」に格下げになって、
ようやく聞く必要がなくなってほっとしたのを覚えている。

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 で、ようやく「薬局医薬品」から、「第1類医薬品」に格下げ。
これで、ドラッグストアでも販売できるようになるし、
通販も(正式に)可能になった。

 ただ、ドラッグストアでも「第1類」ってことは、
薬剤師から説明を受けたうえで購入する必要がある。
まだまだ、規制は厳しいと思う。

 この辺の規制の厳しさって、どういう根拠があってやってるんだろう。
排卵検査薬や妊娠検査薬を、専門家の説明なしに
セルフで購入したときの危険性って、いったい何がある?
誰か教えてほしい。

 

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処方せんなしでは、処方せん薬はお渡しできません。

 さて、年始一発目。

うちの薬局は1月4日から開けていたが、
近隣のクリニックは、5日からのところや、
もっと休みを取っているところもあった。

 で、何人かに言われたのが、
「いつももらってる薬がなくなったんやけど、
 まだ病院がやってない。
 後で処方箋もってくるから、先に薬分けてくれへん?」

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 無理です。

 処方箋なしで薬をお渡しすることはできない。
市販薬で対応できるものであればいいんだけど、
例えば血圧などの生活習慣病の薬だと、
まず対応できない。

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 一番確実なのは、他の病院にいって出してもらうこと、かな。
最悪、休日診療所という手もあるし。

 ただ、薬局に薬はある訳だし、
お薬手帳を見れば、どんな薬を服用しているのかも分かる。
なら、薬局だけで対応してほしい、と思われるのも無理はないかも。

 それこそ、「それができないんなら、何のために薬剤師がおるんや?」
みたいに絡まれたこともあるし。でも、できないもんはできない。(苦笑)

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 というのが建前。

 いや、うちの薬局は、絶対にやってないよ。(苦笑)
でも、町の薬局とかで、ものすごく仲のいい常連さんとかなら、
こそっと渡しているところがあるのかも知れない。知らんけど。

あ、ここで「町の薬局」と書いているのは深い意味はないんだけど、
大手のチェーン薬局だとそういうことやると会社の看板に関わるから
だからそういう不正なことは絶対にしてはいけないルールになってる。

 でも、中には「自分の責任だけで済むなら」と
お薬を渡してしまう薬剤師もいるのかも知れない。

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 ただ、今回ウチに来られた患者さんはさ、
みんな一見さんだったんだよね。w

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 せめて、かかりつけ薬局にしてくれてるくらいの人なら
まだ悩むこともできるんだけど、一見さんなら即お断りだわ。
薬だけ取られて処方箋持ってこない可能性だってあるし。

 年始で、かかりつけの(いつもの)薬局が開いてなかったから、
わざわざウチに来たのかなぁ、と思って調べてみたら、
そういう訳でもなかった。

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 それって、その薬局で断られたからウチに来たってこと??

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 そんなん、無理に決まってる。(苦笑)
せめて、自分のかかりつけ薬局でゴネてくれよ。

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 ただ、中には年末年始の休みを患者さんにきちんと伝えていない
クリニックもあったりするので、一概に患者さんを責められないことも。
最近は60日以上の長期処方するクリニックもあるし。
2か月前の時点で、まだ年末年始の休み決めてないとこはあるだろう。(苦笑)
決めたからと言って、すべての患者さんに伝えることもしないかもしれないし。

 とはいえ、いきなり休診することだってありえるし。
その時はその先生にこだわらず、どっかで薬だけ出してもらえれば……。

 って、可能なのかな?
これも先生や病院によって無理だったりするとこもありそう。

 診療所の先生って、こんな風に
「どうしても必要な薬だけど、医者が休みで処方箋がもらえない。
 代わりに処方箋出してほしい」って患者さんから言われて、
「はいはい」と出すのかな?

 でも、これで断られたら、なす術がない。
それこそ、救急にかかるしかなくなるんだが。それでいいのか?

 この辺、医師側の意見も聞いてみたいところだ。

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 あとは、期限切れの処方箋も、ちらほらあった。
去年のものを持ち込まれても、どうしようもないわ。(苦笑)

 あ、もし、かかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師がいれば、
何とかなったかも知れないね。期限切れは無理だけど、
期限さえ切れていなければ、かかりつけ薬剤師に電話すれば
(時間外加算取られるだろうが)対応してくれるかも。

 なんせ、24時間相談にのってくれるのがかかりつけ薬剤師だから。
年末年始でも問題ないよね?ww

 

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2016年の記録とカテゴリ変更

 この1年のブログの記録

2016年は173本の記事を書いている。
昨年は199本だったから、ちょっと減ってるかな、と。
二日に一回ペースにもなっていないので。

 初期のブログを書き始めた頃は、
年間300記事とか普通に書いていた。w
大したことない記事が多いとはいえ、
それは今だって同じことだし。(苦笑)
あの頃は若かったなぁ……。

 カテゴリ別の内訳は以下の通り(重複あり)

('14~)仕事(薬局)    28記事
( '15~)日記        38記事
スポーツ           25記事
ニュース          25記事
書籍・雑誌         21記事
確定拠出年金(401k)  13記事
( '16~)育児             11記事
疑義照会                   5記事
('10~)コラム             2記事

.

 全体的に記事数は減ってるんだけど、
健康食品やトクホ系の記事が激減している。(苦笑)
がっつり記事を書く元気がないからかな。

 その分、書籍の紹介が増えている。

 ゲームの記事もほとんど書いていないなぁ。
もともと、ブログに写真使わない主義だから、かな。
画像ないと紹介しても伝わらんだろうし。w

.

('14~)仕事(薬局)のカテゴリが100記事を超えたので、
ここで区切ることにします。
新たに、('17~)仕事(薬局)のカテゴリを作ります。

 

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