応援の宣伝。
私が、よく見回ってるサイトのひとつに、
環境のリスク論のパイオニア、中西準子先生のHPがある。
現在の肩書きは(産業技術総合研究所 化学物質リスク管理研究センター、センター長)
・・・長い。
リスク論、って簡単には説明できないが、
何と比べて、どれくらいの危険性があるかということを定量的にみて、
対処を考える、ってこと、かなぁ。(ちょっと不安、しかもわかりにくい)
世の中にある、さまざまな化学物質が、「危ない!」っていっても、
どれが、どのくらい危ないのかはわかりにくい。
ダイオキシンがどれくらい危なかったのか、アスベストはどうなのか、、
これを、「どれくらい危ない」という基準が必要だ、ということだ。
行政は、その基準に対応して、対処するのが望ましい。
よーするに、「これは危ないぞーーー」って大声で叫んだ奴がいて、
そーか、危ないのか、と大金突っ込んで対策たててみたら、
実はそんなに危なくなかった、、ってことになったら、税金の無駄遣いだ。
それを、大金突っ込む前に、「どれくらい危ないのか予測」することが
必要だということ。具体例で言うと、アスベストは危険性に比べ対策が少なかったし、
環境ホルモンは危険性に比べて、大金突っ込みすぎた感がある。
それはさておき、この中西先生、現在訴訟中である。
「雑感」という(ほぼ)週刊のコラム?をずっとネット上で連載していたのだが、
そこで、京大大学院の松井三郎教授を実名で批判した。
批判の内容はさておき、松井教授の方がこれに抗議のメールを送った。
中西先生はメールに応じ、「とりあえず一時保留」として、該当の「雑感」については、
「きちんと調べて自分なりの見解を出すまで、本文を引き下げる」
という形で、該当の雑感を削除した。
このときに、「年度末までに結論を出すから」としてしばらく放置。
2005年3月に、再び松井教授に問い合わせのメールを送ったところ、
「名誉毀損で訴える」というメールが返ってきて、実際に訴えられてしまった。
現在もこの問題は係争中である。
学者が、学者を実名で批判したくらいで訴訟されたのだ。
これはひどいってんで、ネット上に応援団ができている。(事務局長はapjさん)
中西先生の批判の内容は正当なものに見えるが、とりあえずこれはおいても、
相手が話し合う態度であり、該当の「雑感」はしばらくは見れる状態だったが、
苦情があった時点で削除されている、、こんな状態で訴訟起こされちゃかなわん。
わざわざ裁判所で話し合うような問題じゃないだろう。
松井教授の側は、訴えた当日にプレスリリースを出すなどの攻勢を取っており、
問題を解決したいんじゃなく、単に裁判所に訴えたかっただけ、というフシがある。
こんな訴訟が認められれば、言論が封殺されてしまう危険性がある。
たとえば、このブログでだって、下手なことを書けば訴えられる危険がある
ってことだ。決してネット上だから何かいてもいいってわけじゃないけれども。
訴訟に持ち込まれると、勝敗以前に手間も時間もかかるし、
それこそ、社会的評価にもかかわってくる。
私としても、こんな訴訟を認めるわけにはいかない。
こんな訴訟がアリだったら、ブログもかけなくなってしまう。
というわけで、私は中西先生を応援しています。
まぁ、世の中にそんな事件もあるんだってことを知って欲しい。
ちなみに、この文章は、ものすごくいい加減(正確ではない)なので、
詳細が知りたい方は、環境ホルモン濫訴事件・中西応援団のサイトまで。
(http://www.i-foe.org/)
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