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ジェネリック医薬品とは?その2

 お薬代が3割~8割・・・というジェネリック医薬品の宣伝。
これをきくと、めっちゃ安くなるように聞こえる。
確かに、薬自体の値段はそうなっているのだが・・・今日は値段の話。

 ・・・の前に、昨日、先発品の特許が切れるのは20年~25年と書いた。
これは実は、複数の後発品メーカーの記述から書いたのだが、
「あれ、そんなに長かったかなぁ?」と感じたのも確か。
 それで、最近後発品が出たいくつかの先発品の、薬価収載日を調べてみた。
(よーするに、いつから売られているか調べてみた。)
 二つほどしか調べてないが、どちらも20年未満だった。やっぱり。
特許が切れるまでに20年かかってない。詳細はまた後日調べてみたい。

 で、お薬代の話。私の勤務している薬局にも、すでに何人か後発品に替えて
調剤した患者さんがいる。薬代がどうなったかというと、、
一番劇的な例で、1万円→5千円。つまり半額。ところが、これは特殊な方で、他は、
3600円→3300円とか、2000円→1600円とか。平均すると2割引きといったとこか。

 なぜ、さほど安くならないか?これは、薬の内容にも関連する。
特許が切れる前の先発品が含まれていると、トータルとして思ったより安くならない。
たとえば、1回の薬代が1000円だったとして、そのうちの800円が後発品のない薬
値段だったりとか。残りの安い薬だけ後発品に替えても、眼に見えて安くはならない。

 もう一つ。薬代は、実際の薬の値段に技術料(手数料)が上乗せされている。
薬の内容や、日数によってもこの技術料はかわってくる。
(この辺、はっきり言ってわかりにくい。プロにしかわからんかも。)
 ものすごーく大雑把に話すと、たとえば1ヶ月分の薬を出したとして、
健康保険が3割負担として、技術料はだいたい600円くらいとする。
 それに、お薬本体の値段が乗るわけだが、これがまちまち。
薬は安いものなら(1ヶ月で)100円。高いものなら1万円(あるいはそれ以上)。

 安い薬が後発品に変わった場合・・・たとえば100円が50円になりました。
そうすると、技術料こみで、700円→650円・・・。あんまり下がった気はしない。
高い薬が後発品に変わった場合・・・1万円が5000円になりました。
この場合は、10600円→5600円。なんか、めっちゃ安くなったように感じる。

 ・・・ところが、高い薬は往々にして、特許が切れてないことが多い・・・。
これじゃ、なかなか薬代は半分にならんわな。

 最後に、、後発品を選んで、かえって高くなることもある
処方箋のお薬代は、1円単位は存在しない。つまり、四捨五入してると思いねぇ。
(実際は、五捨五超入というが、、この言葉はこの業界でしか使わんと思う)
1日の薬代が14円でも、6円でも、、10円として扱っちゃったりする。
 これだけなら、薬代は変わらないだけですむが、
後発品を使うことにより、技術料に上乗せの加算がある。
これは、国が後発品を使って欲しいから、そういう制度にしている。
そうすると、薬代が変わらず、技術料上乗せで値段が上がっちゃうこともありえる
まぁ、上乗せは微々たる金額だけど(どんなに多くても40円ってとこだろう。)

 たとえ、ちょっとしか安くならなくっても、安いことはいいことだ!
バンバン後発品使っていこう!・・・と思ってる人もいるだろうが、
・・・実は話はそう単純ではない・・・。

次回は品質について。

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