白インゲン豆と言ってみる。
白インゲン豆を利用したダイエット法が話題を集めている。
といっても、悪いほうの話題として。効かないどころか、健康被害が出ている。
この手の食品を利用したダイエット法は色々あるが、
健康被害を出さないこと、が必要最低条件である。
この条件さえ満たせば、あとはなんとでもなる。
試して効果があった人は宣伝してくれるし、
効果がなかった人はやり方が悪かったことにすればよい。w
白インゲン豆は、その最低条件すら満たせなかったわけだ。
ニュースによると、加熱が足りないとそういうことが起こりうるらしい。
ようするに、やり方がまずかったからだよ、ってことなのか。
あやしげなダイエット法は色々あるが、私はたいてい否定的である。
その理由を大雑把に語ってみる。
そもそも、人類の歴史でダイエットが一般的になったのは、ここ数十年の話。
ウン万年という長い歴史の大半は、飢えとの戦いであったはずである。
人間の身体もそのようにできている。エネルギーはできるだけ蓄えようとする。
よくいわれる話では、血糖値をあげるホルモンはいろいろあるが、
血糖値を下げるホルモンはインシュリンのみ。一つしかない。
これは人類の歴史上、血糖値をあげる必要のある時期の方が圧倒的に長いため。
最近、「身体によい」とされるダイエット関連の食品。
いわく、油分をつつみこんで体外に排出する、エネルギーの吸収を遅らせる・・・
こういったものは、人類の歴史上では「毒」だったはずだ。
(飢餓と戦っているときにこんなもん摂取したらヤヴァイ)
時代が変われば、何が毒なのかもかわっていくものかも知れない。
さて、糖尿病の治療薬にαグルコシターゼ阻害薬なるものがある。
これは、本物の医薬品で、糖分の分解を抑え、食後の血糖値の急上昇を遅らせる。
ところが、吸収の速度を遅らせるだけで、吸収される総量は変わらない。
つまり、ダイエット効果なんかないわけだ。当時の研究者たちが、血眼になって
ダイエット効果を実証しようとしたが、どうしても無理だった、、という話を
どっかで聞いたことがある。
つまり、本物の医薬品ですら、ダイエット効果のあるものはない。
ところが、この白インゲン豆、この医薬品の前段階のものらしい。
ただし、こっちは医薬品に出来なかった。つまり、効果なんざなかったわけだ。
健康食品には、この手の薬一歩手前で効果なくて脱落した部類のものが多い。
本物の医薬品ですらダイエット効果はないのに、
その医薬品にすらなれなかった物質に効果あるはずなかろうが。w
せめて健康被害さえ出さなければもうちょっとなんとかなったかも知れないが。
健康食品は医薬品よりも効果が少ないのが当たり前である。
もし、本当に効く健康食品があったなら、それは医薬品になっているはずだ。
ダイエットの基本としては、結局、摂取カロリー<消費カロリーとするしかない。
運動するか、食事制限かどっちかしかないわな。
ところで、白インゲン豆とか、ダイエットとか書くと、あちこちから
スパムなトラバがつく、らしい・・・。w
ココログのスパム防止機能がどの程度のものか試してみたいので、
あえて白インゲン豆ダイエット!と言ってみる。
結果は後日発表。w
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