水素の行方
環境系で、面白い記事が出ていたので。
市民のための環境学ガイドより。(水素車終焉)
水素による燃料電池の車は、実用化は困難じゃないか?という記事。
燃料電池自体は問題ないし、自動車もちゃんと動くんだろうけど、
やっぱり「水素」の供給が最大のネックらしい。
水素の話はだいぶ前から環境系では話題になっていた。
一般にわかり易い話としては、水素+酸素→水という反応式なので、
二酸化炭素が出ない。有害物質が出ない非常にクリーンなエネルギー。
中学校の理科でも出てくる反応だから、わかりやすいんだよね。
・・・これだけ聞いたら素晴らしい話なんだけど、
問題は、、水素ってどうやって作るの?という観点が抜けてる点。
化石燃料じゃないんだから、どっかを掘ったら水素がわんさか出る、
なーんてことはない。少しくらいなら出るかも知れんけど・・・。
ってことは、どうにかして水素を作らなきゃいけないわけで。
水素を大量に作る方法、となると、水を電気分解するのが手っ取り早い。
これも、中学校の理科で出てくる話だなぁ。
・・・って、電気使ったら意味無いじゃん!
その電気を作るのに、結局化石燃料を使ってるんじゃ、、ねぇ。
まぁ、原子力なり、再生利用エネルギーなりで電気を作って、
その電気で水素を作って、ということもできるんだけど・・・
それなら、最初っから電気自動車にすればいいじゃん。
・・・。というわけで、水素の出番はなさそうだ。やっぱり。w
環境を考えるなら、しばらくはハイブリッドが主流になりそうだけど、
いずれ、充電式の電気自動車の時代が来るんじゃなかろうか。
記事では、バイオエタノールの話も出ている。
これも、二酸化炭素のことを考えると、ある意味わかりやすい。
化石燃料を掘り出すから、二酸化炭素が増える。
ってことは、二酸化炭素と水から、酸素とエネルギーを出す、
「光合成」を利用すると問題は一気に解決しそうな気がする。
わかりやすく言うと、米作って、そこからお酒造って、純度を高めて、
燃料にしちゃえって話だ。(実際は米じゃなくて、サトウキビとかとうもろこし)
これなら、原料は「空気中の二酸化炭素」と「水」。一番クリーン。
現在では、ガソリンにバイオエタノールを混ぜていって、
少しでも二酸化炭素の排出量を減らそう、という話になっている。
そうすると、「全部バイオエタノールにしちゃえばいいじゃん」と思う・・・よね。
でも、それも無理があるらしい。ってのは、技術的な問題ではなく・・・
そんなことしたら、人間の食べる米がなくなる。
食糧危機がおこってしまうようだ。
今、日本で走ってる車を全てバイオエタノールで走らせようと思ったら、
日本中の米を全部つっこんでもはるかに足りない。w
それじゃ、人が食べる分がなくなるよねぇ・・・。
環境問題は難しい。原油が枯渇するようになってきたら、
どんな世の中になるのか。自動車の未来ってそんなに明るくないよねぇ。
いや、むしろ(さほど)気にせずに車に乗れる時代に生まれたことを、
有難く思うべきなのかも。将来世代には悪いけど。w
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