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暦の話

もう年末。あとちょっとでお正月。

 ところで、正月って誰が決めたんだろう。
太陽暦では、1年はおおよそ365日。長さは決まってるけど、
いつを年始「1月1日」とするかは、天文学的には決まらない。

 昔の日本は、太陰暦を用いていた。
これは、たぶん中国から輸入されたものだろう。
「立春」が正月になっているので、「春」の季節になる月を1月にしたんだろう。
これは、農耕を考えると納得がいく。

 では、太陽暦ではどうか。せっかく年末なので、色々調べてみた。
現在の西暦は「グレゴリオ暦」で、カエサルが定めた「ユリウス暦」を改正したもの。
1582年に改正。理由は、「ユリウス暦」ではうるう年が多すぎるため。

 厳密には、1年は365.2422日らしい。ユリウス暦では365.25日。
4年に一度、うるう年を入れる計算。だが、1000年に8日ほどずれる計算になる。
そこで、グレゴリオ暦では400年のうち、97年をうるう年にした。
「基本は4年に1度。ただし、100で割り切れて400で割り切れない年は除く」
とした。これで、1年は365.2425日となり、3000年に1日くらいの誤差になる。
実際は、他の要素(公転周期や軌道の関係)でも修正が必要。

 そういえば、2000年はうるう年だった。
100で割り切れる年でのうるう年は400年ぶり(2回目)だったわけだ。
次の2100年はうるう年じゃない。そんなに長生きはできないと思うが。w

 「ユリウス暦」から「グレゴリオ暦」に変わるとき、1年が10日ほど短くなった。
・・・だけど、この10日ってのは、どうやらユリウス暦が基準になっているよう。
ユリウス暦が始まってから1500年くらいだから、10日短くしたら元に戻るだろうと。

 つまり、「グレゴリオ暦」は「ユリウス暦」を引き継いでいる。
じゃぁ、「ユリウス暦」は何かを引き継いでいるか、というと、、、
これが、引き継いでいない。
 理由は、ユリウス暦が始まる前年だけは、1年が445日あったらしいから。
つまり、あえて「ユリウス暦元年の1月1日を遅らせた」ってことだ。

 ということは、結局1月1日を決めたのは「ユリウス暦」
つまり、ローマのカエサルってことらしい。
じゃぁ、どうやって決めたのか?

 「冬至」を基準にしたとする説が有力なよう。
昼の時間が最短の日。ということは、1月からは昼の時間がどんどん長くなる、と。
でも、決定的な問題は、冬至と1月1日が10日も離れてるってことだ。w

 暦の運用の間に離れていったのかと思ってたけど、そんなことはない。
ユリウス暦からグレゴリオ暦に改定されたときに補正されているから。
結局、ユリウス暦は「あえて」冬至の10日後を「1月1日」にしたってことだ。

 ひとつの説は、当時はまだ太陰暦の考え方が残っていたので、
「冬至の次に来た新月の日を1月1日にした」というもの。うーん、なるほど。
ちなみに、春分の日が決まっていて、それにあわせたという説もあり。

 で、1回それで決まった「1月1日」は2000年以上たった今も使われ続けている。
そういうことらしい。あ、ただし、あくまで「西暦(グレゴリオ暦)」の話。
そんなのとは関係ない暦を使っているところもあるし(イスラム圏とか)、
フランス革命の時代のみ使われた「フランス革命暦」なーんてのがあったり、
「ソヴィエト連邦暦」なんてのもあったりする。長続きはしなかったが。


 でも、1月1日って、「1年の区切り」という意味でしかないんだよね。
これでバカ騒ぎするのって、日本人くらいかも知れない。
欧米ではクリスマスの方を重視するし。
 大して深い意味はない「ただの1日」なんだけど。

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