「あるある」に思うこと。
関西テレビの「発掘あるある大辞典2」で、「納豆ダイエット」なるものが紹介された。
で、結果として納豆がスーパーで品薄状態になる、などの現象がおきていたのだが・・・
その放送にでてきた実験、データ等が捏造だったことがわかり、
関西テレビが謝罪した、とのこと。
ニュースによると、消費者は「信じていたのに」と怒りを隠さないらしい。
私の感覚では、「え、あるあるって信じてる人いたの?」なんだが。
あれは、もともと信用に値しない番組。エンターテイメントなんだから。
極論すれば、「うわーこんないい加減な実験やってるよ。あほだなー」
と、笑いながら見る番組だな。UFO特番に近いものがある、というか・・・。
実験条件が極めていい加減である上、被験者の数が少なすぎて、
あんな実験では何も証明できないし、言うだけならどんな結論でも導き出せる。
逆に、そうでないと番組が成り立たないのだ。
まともな実験をやったことがある人なら、
あれほど毎回、都合よく結果出るわけないだろ!ってわかるはずだ。
理論上ではそうなることだって、なかなか実験結果はでないもんだって。
でも、これは番組だからそうはいかない。実験に失敗したら番組が崩壊する。
そうすると、「絶対に失敗しない条件」で実験するしかないわけだ。
仮に何の作為もなく実験をやったとしても、
実験情報を伝えておけば心理効果も手伝って、7割くらいは成功するだろう。
でも、成功率は10割でなければならない。
そのためには、「捏造」と言われない範囲で小細工をいれることになるだろうなぁ。
例えば、今回の実験なら、「納豆以外食べるな」とか。「やせたら報奨金」とか。
安全にやるなら、被験者を増やすのが一番確実かな。
たとえば、被験者10人と放送するなら、100人くらいに実験してもらい、
一番うまくいった10人のみ放送する。人手はかかるけど一番確実だろう。
たぶん、「あるある」も最初はそういう手段で切り抜けていただろう。
でも、それって「捏造スレスレ」。元々、厳密にやってる実験じゃないし。
放送される結果が確定しているのなら、捏造した方が手っ取り早い・・・
と、気持ちが流れていくのは自然なことだと思う。
番組制作者は、科学者じゃないんだし。科学者が守るべきモラルもない。
今回、問題が発覚したのは「納豆ダイエット」の反響があまりに大きすぎたため。
そうでなければ、今までと同じようにさらっと流されて終わっていたはず。
関西テレビは、過去にも捏造がなかったか調査するというが・・・
断言しよう。捏造がなかったはずがない。
毎回、全部捏造したってことはないんじゃないかな、と思うけど。
一番ありそうなのは、「実験が失敗したときだけ捏造していた。」
そりゃ、失敗しないように小細工するよりも、捏造するほうが安上がりなんだもん。
これをテレビ局の上層部が知っていたかどうか・・・は難しいとこだ。
私のカンでは、捏造までは知らなかったんじゃないかな?と思ってる。
だって、捏造しなくても100%実験を成功させる方法はあるわけだし。
アンフェアなことをやってるのはつかんでいても、捏造までは・・・と思ってたのかも。
さて、一番の問題はマスコミが虚偽を放送したこと、、、ではない。
それにころっとだまされる人が多すぎるということだ。
マスコミの論調も(私の予想よりも)かなり激しい。
「放送メディアにこのような捏造、視聴者を裏切る行為はあってはならない」
そんな論調だ。いやはや、これも笑わせてくれるわ。w
自分達はまだ、「必ず真実を報道している」という見方からものを言っている。
自分の胸に手を当てて、よーーっく考えてみな、といいたい。
わかっていて言ってるんなら、いい度胸してるよなぁ。
そろそろ、気づこうよ。マスコミってウソばっか言ってるってことに。
テレビの言ったことは絶対間違ってない、そんなのは幻想に過ぎないって。
視聴者がちゃんと気づいていれば、今度のことはそんな大問題にはならない。
「ああ、やっぱりね。」ですんだだけ。そもそも信じる方が間違ってる話だ。
それこそ、UFOや超能力の特番と同じような扱いでいいんじゃないの?w
バラエティ、エンターテイメントな番組なんだから。
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