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タミフルとリレンザ

 タミフル報道があってから、うちの薬局にも何枚かリレンザの処方箋が来た。
・・・といっても、通常在庫していない医薬品だし、待ってもらう訳にも行かないから、
他の薬局に回ってもらったんだが。

 リレンザは、タミフルと同じくインフルエンザに効く吸入薬だ。
当初は画期的な薬だったんだが、すぐに内服できるタミフルが発売されたため、
あまり日の目を見なかったんだが、ここのところ急に注目されている。

 タミフルの異常行動を気にした人が、リレンザを処方されているようだ。
おかげで、リレンザの方が品薄になっているみたい。
実際には、厚生労働省からの警告で
「タミフル服用の有無にかかわらず、インフルエンザ発症2日以内は
 一人にしないように指導」しなければいけないわけだから、
 たとえ、リレンザが処方されていても「目を離さないでください」と言う必要が
あるんだけどね。

 そもそも、リレンザとタミフルは兄弟のような薬。
構造式も似ているし、ウィルスに対する効き方も同じ。
ってことは、もしタミフルに異常行動の副作用があるんなら、
リレンザにもあっておかしくないんだよね・・・。

 今のところ、公式にはリレンザによる異常行動の副作用は報告されていないが、
単に処方例が少ないだけ、ともいえる。
タミフル服用後の異常行動が、仮に10万人に1人の割合でおこるとすると、
リレンザの処方量では、年間1件出るか出ないか・・・。これじゃ報告は上がってこないよ。

 仮に、リレンザがタミフルと同じくらい大量に処方されたとしたら、
おそらく、リレンザにもタミフル同様、異常行動の副作用が出てくるだろう、と、
(非公式だけど)リレンザのメーカーも認めていたりする。

 おそらく、副作用の確率は同じ。なら、わざわざ吸入薬を選ぶメリットってないんだけど。

 一番怖いのは、「タミフルじゃないから大丈夫」と目を離すことなんだが。
「タミフル処方の有無にかかわらず」異常行動は報告されているわけで。

 ・・・とか思ってたら、「ぷいぷい」で、しっかり情報が出ていた。
テレビにしてはしっかりと取材してたなぁ。あれで全く問題なし。
ほぼ、私達、医療従事者が伝えたいことを伝えられる内容になっていた。
ただ、テレビでリスクを伝えるのは難しいなぁ、と感じた。
毎日放送はがんばっていた方だろう。

 副作用がない薬なんて、この世に存在しない。
薬を飲むってのは、元からリスクをしょった選択なんだろう。
でも、そのリスクを上回る(と予想される)利益があるから、服用するんだ。
 絶対に墜落しない飛行機、なんて世の中に存在しないけど、
みんな必要にかられて飛行機に乗るわけでしょ?
もちろん、回避する人もいるが、そういう人はいくばくかの不自由を強いられる訳で。

 さて、実はタミフルとリレンザ以外にも、インフルエンザの薬はある。
A型インフルエンザにしか効かないけど、シンメトレルという薬。
これは、薬の効き方がだいぶタミフルとは違うわけだが・・・

 実は、これは元々パーキンソン病の薬だったりする。
ってことは、脳の中をいじくる薬な訳でして、
タミフルよりもかなり高い確率で、幻覚とか妄想とかの副作用が出る。
・・・他に「自殺企図」なんておっそろしい副作用もあったりして・・・。

 まぁ、タミフルの方がよっぽど安全やな、これ。w

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