リレンザと異常行動のフォロー
もう終わりにするはずだったけれども・・・
もう少しフォローしといた方がよいので、タミフル問題の追記。
実は、いきつけのkikulogでも議論になっている。
3.10に、タミフルとリレンザについて書いている。
私は、リレンザでも異常行動は起こりうると書いたが、
念のため、これをフォローしておく。誤解されると困るし。
インフルエンザ自体に、異常行動はおこりうる。
よって、インフルエンザでタミフルを処方された人も、
リレンザを処方された人も、異常行動はおこりうる訳だ。
あとは、可能性の高さの問題になってくる。
これは現在調査中なので、まだよくわかっていない。
もしも、タミフルと異常行動に因果関係が認められるのであれば、
リレンザによる異常行動の確率は、タミフルのものよりも低いと考えられる。
というのは、リレンザは吸入薬。気管支や肺で効く薬だ。
体内(血中)にはそれほど吸収されないと思うし、
ましてや脳に移行するなんて絶対にありえない。その点は、タミフルより安全だ。
私が非公式に聞いた話では、
「仮に、リレンザがタミフルと同じくらい大量に処方されたとしたら、
おそらく、リレンザにもタミフル同様、異常行動の副作用が出てくるだろう」
ということだ。
これは、タミフルと異常行動の因果関係がないことを前提に話している。
もし、因果関係があれば、構造を考えるとリレンザの方がタミフルよりも
おきにくいはずだが・・・
ただ、数が出れば、いつかは「リレンザ使用後の異常行動」がでることに
かわりはないだろう。そして、因果関係の調査はタミフル以上に大変だろうなぁ。
おそらく、リレンザの調査はタミフルの調査とからんでくるだろう。
もし、タミフルとの因果関係がはっきりわかったんだったら、
急いでリレンザのほうも調べる方がよいだろうなぁ。
もっとも、もっと画期的な新薬が出る可能性もあるが・・・
それはそれで大変そうだ。w
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