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ジェネリック優先に

 来年の診療報酬改定で、ジェネリック医薬品(以下「後発品」)が「優先」に
なることになりそうだ。yahooのトップページに出てた情報。

 今の様式では、先発品の名前を書いて、「後発可」の印があれば、
薬局で「後発医薬品」を選ぶことができる制度だ。

 様式変更から1年経ったが、厚生労働省が思っているほど、後発品は
出ていないことが分った。医師が後発可の印を押さないケースや、
押してあっても後発品を処方されないケースも結構あるためだろう。

 で、処方箋の様式を変更して、何も記載がなければ「後発可」。
更に、後発不可の場合は医師が理由を書くことを求める方向だそうな。

 医療費削減するためには仕方ないとはいえ、思い切ったことをするなぁ。
もっとも、まだ1年近く準備期間があるんだけれども。

 厚生労働省は、なぜ後発医薬品が思ったほど出なかったかについて
理解しているのだろうか?いや、調査したんだからわかっているはずだ。
まさかとは思うが、現状の後発品の問題点を全て棚上げしたままで
医療費削減のためだけに後発推進する気なんだろうか?

 思い切り推進すれば、後は市場が勝手に問題を解決してくれる・・・
と思っているのかも。それでうまくいく可能性も大いにあるんだけど。

 現状での後発品の問題点をあげてみたい。

1)先発品に比べて、手に入りにくい。流通に問題がある。

 これは、初期は絶対に混乱すると思う。
ただ、流通量が膨大になってくれば、そのうちに安定供給できるんじゃ。
今は市場自体が小さいから流通に問題があるけれども、
市場が大きくなってくれば、問題は自ずから解決されると思う。

2)先発品に比べて、品質に不安がある。(と思われている。)

 ジェネリックが広まらない最大の理由がこれなんだけれども・・・。
これに対して、厚生労働省は何か手をうつ気はあるんだろうか?
とりあえず派手に出しちゃえば、結果は後からついてくると思ってるのかも。
もっとも、派手に出しちゃった後で大問題になる可能性もゼロではないんだが。

 厚生労働省は、(この問題では)科学者のモラルを信用してるってことかな。
メーカー自身の出す「生物学的同等性試験」の結果を信じてくれるわけだから。
タミフルでは信じてくれなかったのにねぇ。w

 なるほど。厚生労働省の立場にたってみるならば、
「処方例が増えれば薬の信用も上がる。よって問題なし」なんだなぁ。
万一、メーカーがデータ捏造とかやらかしたならば、それはメーカーの責任だし。
うん、別に批判することはないなぁ。

 ・・・ただ、薬局サイドから見るならば、問題点山積みになるんだが。w
以下、続く。

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