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メディア・バイアス その1

 今日は書籍の紹介。実は、宿題でもあった。w

松永和紀著、「メディア・バイアス」、光文社新書

いきつけのブログに情報がのっていて、気にはなっていたんだけど、
あえて買うのもなぁ・・・と思っていたんだけど、トドメが来た。
安井先生のHP、市民のための環境学ガイド紹介がのった。

 詳細は上記のページを見ればわかるんだけど、よーするに
安井先生は「この本はベストセラーにしたいから、買え!」と言っている。
しかも、書評の割りに内容の記述が少ない。(ワザとだろ。w)
そして最後に、「ブログなどに感想を書き込むこと。」と宿題を課された。

 安井先生にそこまで言われちゃしょうがないか。
もっとも、実際はもう一つのメディア報道の本とあわせて2冊買えと
言われてるんだが・・・予算の都合で1冊。w


 で、メディアバイアスの感想。非常に面白くてためになった。
今のマスメディアがどれだけ信用ならないかもわかるし、
それが、もはや構造的な問題だということもわかる。

 結局、視聴率や発行部数を気にするメディアは、
情報が「センセーショナル」であることを最優先する。
「○○が危険」という情報はニュースになるけれども、
「○○が安全」という情報はニュースになりにくい。構造の問題だ。

 環境ホルモンの例がわかりやすかった。
最初に「危険」という情報が世の中に蔓延して、莫大な研究費が投じられた。
その結果「人体に関してはほぼ安全」とわかったのだが・・・報道されていない。
しかも、以前の報道が間違っていたことに対しての訂正もない。
・・・これじゃ、一般市民の間では環境ホルモンはまだ危ないままなんじゃ?
実際はほぼ終わった話なんだが。

 例えば、ある調査結果があったとして、
「99.99%安全ですが、0.01%、悪影響があるかも知れない」という結果の場合、
この「99.99%安全」の部分が報道されない。
ただ「悪影響があるかも知れない」という部分だけ報道される。

 最近でもBSEに関する報道があった。うろ覚えだが、
「今まで言われている月齢よりも上でも、プリオンに感染性はない」とかいう話だった。
で、最後にどこぞの先生の談話が載っていて、
「100%安全とはいえない」とかなんとか。

 そりゃ、牛肉にかぎらず100%安全なものはないわ!

 でも、最後のこの一文で記事としては不安を煽るものになっていると思う。
新聞としては、「両論併記でバランスを取った」つもりなんだろうが。
にしても、100%安全とは言えないってコメント、ありえねー・・・。

 メディアは「警鐘を鳴らす」方向に報道することは多い。
そりゃ、安全なものを「危険」という方が、危険なものを「安全」というよりも、
後から非難されることは少ないだろうから。
 ただ、安全なものを「危険」といってしまって、後で「やっぱり安全」とわかった場合、
メディアは報道しない。そこがアンフェアだと思う。

 この本は、全体としてはそういうお話だ。
ただ、個別の例が豊富にあり、それも面白い。知らない話もたくさんあった。
そりゃ、私も専門外のところでは素人同然やからなぁ。w

 一般人として、メディア・バイアスにどう対処するか、だが・・・
これはもう、「メディアはそういうものだ」と知っているしかないだろう。
ただ、正しい情報をつかむのは、一般人には難しいだろうから、
(メディアでさえ、正しい情報をつかむのは難しいんだから。)
「メディアでも間違うことは山ほどある」と知ることだろう。

 個別の例で面白いものもあったので、ぼちぼち紹介することにする。

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