医療崩壊ってどういうこと?
最近、あちこちで医療崩壊、国民皆保険の崩壊などが言われている。
いまいち実感が持てなかったが、あちこちのブログを見てなんとなく見えてきた。
悲観的な情報が多いせいもあるが、
日本の医療、少なくとも現在の保険制度は、遠からず崩壊するだろうと思う。
なぜって、とにかくお金が足りてない。
働く人口に比べて、医療費のかかるお年寄りが多すぎる。
医療費は増大する一方なのに、保険料を払う人数は減ってるんだもん。
その結果、健康保険料は上がる。窓口の負担金額も上がる。
ここまでは、患者側から見た話。
保険としては、医療費を抑えたい、というわけで診療報酬を下げにかかる。
そうすると、医療機関(医師)の収入が減る。
つまり、自己負担額は上がる一方で、医師の取り分は下がっている。
そうなると、病院は赤字が増えることになる。
診療報酬の少ない(ぶっちゃけ、儲けの少ない)小児科や、
人件費が割に合わない産科、救急を削りにかかる。
結果として、医師の労働条件は過酷になる一方。
にも関わらず、収入は増えない。そんな医師を支えるのは「良心」だろう。
そこに、医療過誤だ、訴訟だ・・・。
ここにいたって、医師は良心を失う。ブチ切れるといってもいい。w
「やってられっかー!」
で、医師が辞めていく。残された医師ほど、条件は厳しくなっていく。
じゃぁ、みんなで辞めようか。後のことはもう知らん・・・。
実際にそういうことがあるから恐ろしい。
「無責任」と言うのは簡単だけど、そこまで追い詰められたってことだ。
文句を言うなら、医師より厳しい職場で働いてから言え!ってことか?
産科の医師が来ない理由は簡単だ。報酬と労働がつりあってないからだ。
じゃぁ、報酬をあげればいい。でも、保険制度が厳しいから、報酬が上げられない。
患者、保険、医師。みんながみんな困ってる。
税金を今以上に投入すれば、医療を守ることはできるんだろうけど、
国だってそんな余裕あるわけない。
じゃぁ、どうすればいいんだろう。もう、国民皆保険を守るのは厳しいし、
守り続けると保険制度より先に、医療制度が崩壊しそうだ。
じゃぁ、医師を守るために薬剤師をつぶせ、と言われると困るんだが。w
しかし、そう言われかねない現実が待っている気がする。
今度の参議院選挙では、そういう話は出るかなぁ・・・。
年金もそうだけど、医療や介護も含めた社会保障全体をどうしたいのか。
しっかりビジョンをもった政治家に投票したいけど、誰かいるかな?w
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