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環境ホルモンの最新情報

 なんとなく環境ホルモンの話。
いや、メディア・バイアスを読み直していて気になったもんで。

 環境ホルモンって、世間一般の人にはどう思われているんだろう?
ちょっと、歴史を並べてみたい。

問題になったのは、もう10年くらい前の話になる。
大本は、「奪われし未来」という本だったはず。
その本に、当時のアメリカのゴア副大統領が序文をつけた。
(今思えば、当時からゴア氏は色々やってるんだなぁ。w)
まぁ、アメリカはこの問題に取り組みますよ、というポーズとも見える。

 日本では、環境省(当時は環境庁だったかも。)が、
speed'98として、「環境ホルモン作用を持つかも知れない物質」のリストが作られ、
それぞれに対して研究が始まった。

 男性の精子数の減少や、魚のメス化等、色々な問題が出てきた。
確か、スチレンダイマーに環境ホルモン作用があるかも知れないとかで、
カップ麺の容器が紙にかわるという事件もあったなぁ。
その頃が環境ホルモンのピークだと思う。

 で、徐々にみんなから忘れ去られていく。

 ・・・ひょっとして、多くの人の理解はここで止まってるんじゃなかろうか?

 その後について書いておこう。
speed'98のリストは、膨大な研究費を使ってしらべられたあげく、
「哺乳類に対してのホルモン作用は認められない。」という結論で終わった。
魚類に対しては、ホルモン作用を持つものがいくつかあったように思うが・・・
あんまり知られてないけど、魚類ってわりと簡単にオスメスが入れ替わるんだよね。
 実際には、化学物質よりもヒトの尿中の女性ホルモンのほうが
よっぽど問題だっていう説もある。

 まだ、細かいところで研究課題は残っているけど、ぶっちゃけ、
「さんざん煽ったけど、全然大したことなかった!」
ってことなんだな。w

 さて、この結果は数年前に新聞では報道されたんだけれども・・・
どれくらいの人が正しく理解しているか、わからない。
というか、どれくらいの人が読んだのかわからない。w
テレビではほとんど報道してないだろうし。

 というのは、メディアは煽るときは異常なまでに煽るくせに、
それが間違いだったよ、という情報はほとんど出さないんだよね。
たとえ出したとしても、ものすごく軽く流そうとするから、
一般の人には印象に残らないんじゃないかと思う。

 結果として・・・
未だに「環境ホルモンは危ないもの」という認識が残ってるんじゃないかと。
情報が更新されてないってことだ。
現在の最新情報では、「環境ホルモンは哺乳類(=ヒト)に影響は与えない」
今までは影響がないとされていた濃度でも、極微量なら人体に影響する、という
「低用量仮説」も、現在では否定されている。

 メディアって興味がなくなると報道しなくなるから、
そういう「最新情報」がなかなか伝わってこないんだよなぁ。
その結果として、未だに報道されていた当時の「ひどい状態」が
続いていると思い込んでいる人も多いんじゃなかろうか。
 私でも、専門外の知識となると怪しいもんだ。
報道に振り回されるだけで、古い情報のままで更新されてないかも知れない。

 他にも、「大気汚染」とか「水質汚染」とか・・・
これ、昔よりもかなり状況は改善されているんだけれども、
メディアはそういう情報をあまり出さないから、未だに誤解している人も
多いかもしれないなぁ。

 実は、そういう意味でも、ウィキペディアは結構使える。
信頼性はともかく、「その後の最新情報」までフォローしてる場合も多いから。

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