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新製品トランシーノ

 OTC(普通に薬局で売ってる医薬品)のはなし。

新製品として、第一三共ヘルスケアから「トランシーノ」が発売されている。
http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_transino/index.html

 効能、効果に「しみ(肝斑)」と入った、唯一の(一般用)医薬品だ。
データを信じるならば、そこそこの効果はありそう。

 主成分は、トラネキサム酸。一日量は750mg。
なるほど、第一三共が出すわけだな。

 トラネキサム酸は、医療用では第一三共が「トランサミン」として販売している。
メジャーな薬だから、医療関係者で知らない人はいなんじゃなかろうか。
驚きなのは、このトラネキサム酸を「しみの薬」として出したところだ。

 普通、医療用で使われる時は・・・止血剤として使われるな。
出血しているときとか、手術の後なんかにも使うんじゃないかな。
ほかには、喉の炎症を抑えるから、風邪なんかに使うこともある。

 たぶん、一般には「歯磨きに入ってる」イメージもあるんじゃないだろうか。
あれは、もろに「歯茎からの出血を防ぐ」目的だ。

 これを、しみの薬として出すかねぇ。商売上手だな。w
いや、もちろん皮膚科からトランサミン出ることもあるから、
皮膚領域でも効果があるんだけど・・・。

 肝斑(かんぱん)ってのは、主に30代以降の女性に多く現れるシミで、
女性ホルモンが関係しているらしい。詳しくは、WEBで。w


 さて、薬剤師としては併用に気をつけなければならない。
トラネキサム酸自体には、そうそう気をつける副作用はないんだけれども。
ただ、そもそも長期服用するような薬ではないからなぁ。

 とりあえず、止血作用があるってことは、「血液サラサラ」の逆だ。
文書によると、ピルとの併用は禁止。(ピルも、血が固まりやすいから。)
ワーファリンなんかも、併用は避けておくほうが無難だろうな。

 あと、医師が知らずに重複処方する可能性はある。
風邪でノドが痛いっていったら、トランサミン出す先生はいそうだな。
「トランシーノのんでます」って患者さんが言っても、たぶん医師はわかってくれない。
その辺、薬剤師がフォローする方がよいだろう。

 手術する人も、やめといたほうがいいと思う。
たぶん、トランサミン使われるから。これも重複になるな。

 さて、トランシーノ、効能としては「しみ」しか認められていないけど・・・
たぶん、のどの痛みにも効くと思うし、血尿にも効くだろうなぁ。
成分量750mgって、医療用と全く同じなのね。
お値段は医療用の5倍(しかも保険きかない)くらいはする。

 いまさらトラネキサム酸で商売しようってんだから、うまいこと考えるよなぁ・・・。

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