口唇ヘルペスの治療薬
口唇ヘルペスの治療薬である、アシクロビル配合の軟膏が、
少し前から発売されている。スイッチOTCだ。
スイッチOTCとは、元々医療用で使われていた薬を、
薬局で普通に買える一般用の薬(OTCという)として売り出すこと。
病院に行かなければもらえなかった薬が、薬局で買えるようになっている。
ガスターとか、ブテナロックとか、フェイタスもそう。
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウィルスによる病気。
唇にぶつぶつができて、ピリピリと痛むんだけど・・・
この病気、完全に治癒することがない。
症状がおさまっても、ヘルペスウィルスは体内で潜伏する。
潜伏したウィルスは、過労やストレスなどの状況で、
再び活動を開始する。つまり、再発するわけで。
ってことは、一回、口唇ヘルペスにかかったら、
常に再発の危険性があるってことだ。
一応、感染力もあるから放置するわけにもいかんし。
で、再発する度に病院行って、薬もらって・・・となる。
でも、ヘルペスと分かっていればどうせ、出る薬は一緒だし。
それなら、自分で買えればその方が楽だよね。
そこで、スイッチOTCとして登場したわけだ。
対象は「一回でもヘルペスと診断されたことのあるヘルペスの再発」
つまり、自分で「ヘルペスの再発」とわかっていれば買ってもよい。
意外に、値段も安かったりする。
アシクロビル軟膏、先発品ならゾビラックス軟膏は薬価で約400円/g。
OTCでは(いくつかあるけど)、2gで1200円くらい。
これなら、病院に行くのと値段はほとんど変らないと思う。
トランシーノが薬価の5倍するのとはえらい違いだ。w
もっとも、2gで足りない人は病院行った方がお得だとは思う。
・・・病院に行けないくらい忙しい人が再発するんじゃ・・・
とも思ったりして。w
| 固定リンク
「(~'09)仕事(薬局)」カテゴリの記事
- カテゴリ変更のお知らせ(2010.01.07)
- 眠くなる風邪薬(2009.12.09)
- 漢方薬が保険診療から外れる??(2009.12.03)
- ロキソニンがスイッチOTCに(2009.12.02)
- 病院の中の勉強を。(2009.11.30)
コメント