タミフルと異常行動、中間報告
今日のニュースから。
懸案事項だった、タミフルと異常行動の因果関係について。
ぼつぼつと疫学データが出始めてきているのだけれど、
今のところ、タミフルと異常行動に因果関係があるというデータはない。
一番の大物だった、「1万人規模の疫学調査」の中間報告があった。
その結果、タミフル服用の有無と、異常行動の発生率に関係は見えなかった。
もっとも、まだ中間報告なので、今後の解析で覆る可能性はあるが・・・
それは、「来年度に持ち越し」なんだそうな。
つまり、今シーズンにはもう間に合わないってことだな。
どういう解析を行ったのかとか、元データまであたれないので、
なんとも言えないけれども、今のところ、「因果関係は認められない」
ということで。
つまり、インフルエンザそのもので異常行動は起こりうる、と。
むしろ、タミフルを服用しない方が異常行動の発生率は高い、とも読めた。
(特に危険な行動に関しては、タミフル服用の有無で発生率に変化なし。)
もちろんなんだけど・・・
「じゃぁ、タミフルのんでも大丈夫なんだね!」ってことは決してない。
安全宣言ではないんだ。
再度、現状の確認をしておこう。
「インフルエンザは、タミフル服用の有無に関わらず、
発症後2日間は異常行動を起こすことがあるので注意すべし。」
インフルエンザそのもので、異常行動はおこるんだから、
タミフル服用だろうが、リレンザ使用だろうが、寝て治そうが、
二日間は目を離さないでもらいたい。
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