良薬は口に苦し
薬に関する小ネタ。適当に考えているだけだから、間違っているかも。
「良薬は口に苦し」と言われる。いろいろな意味に使われるが、
ここでは文字通りの意味にとってみよう。
身体によい薬は、苦いものだ、ということ。これ、本当?
製剤技術が上がった現代では、これは本当ではない。
苦い薬はうまいことコーティングできる場合がほとんど。
錠剤だったら、フィルムコーティングしたりとか、糖衣錠とか。
小児用の粉薬や水薬も、味をコントロールして飲みやすくしている。
その味付けそのものがまずいという説もあるんだが。w
苦味はかなり抑えられているはずだ。
でも、薬効成分本体は、本当に苦いことも多々ある。
やってみたい人は、糖衣錠を粉砕して(噛み砕いて)服用してみよう。
たぶん、後悔すると思うけど。
じゃ、なんで苦いことが多いのか。中学校(一部高校)の化学で説明。
酸とアルカリの味。酸は「すっぱい」アルカリは「苦い」と習った記憶がある。
アルカリの語源は、植物を燃やした後の灰なんだそうな。
元々、薬って植物由来のものが圧倒的に多い。
じゃぁ、なんで植物由来だとアルカリになるか、というと、
植物には、アルカリ性の物質が含まれていることが多いから。(当たり前か)
植物に含まれるアルカリ性の物質をアルカロイド、と言う。
少し高校化学に足を突っ込むが、、
アルカロイドには、たいてい窒素原子(アミノ基)がついている。
性質上、いろんな薬効をもつ物質が多い。
そもそも、アミノ基のついていない薬って、珍しい部類に入る。
1、薬にはたいてい、アミノ基(窒素原子)がついている。
2、アミノ基は、アルカリ性である。
3、アルカリ性は、苦い。
よって、良薬は口に苦し。
なんか、少し無理があるような気もするが。
(そもそも、アミノ基自体が苦いんじゃないか、とも思う。)
逆に言うと、昔の薬に限れば、苦くないと薬効が少ない傾向はあると思う。
現代では、味はかなりごまかせるようになっているから関係ないけどね。
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