言いにくい
最近の話じゃないんだが・・・
薬の成分名の表記が変わっているのに気づいている人いるだろうか?
日本薬局方が去年改正された結果だ。
そもそも、日本薬局方って何よ?という話は長くなるのでおいておく。
去年、第15改正(5年に1回改正されてる)が出たが、
医薬品の一般名(成分名)の読み方を、英語に近づけようとしている。
日本では表記の際、伝統的にアニオン(陰イオン)を先に書くようにしていた。
たとえば、リン酸コデイン、のように。
ところが、英語表記では「Codeine Phosphete」
Codeine=コデイン、Phosphete=リン酸。ってことで順番が逆だった。
それを、英語表記に近くしよう、と改正された結果
「リン酸コデイン」は「コデインリン酸塩」と名前が変わった。
リン酸コデインは通称「リンコデ」だったのに、順番が変わったなぁ。
とにかく、「・・・酸塩」ってのが言いにくいと思うんだが。
先日、とあるテレビでスイッチOTCの話が出ていて、
「アンブロキソール塩酸塩」という名前が出たんだが、
非常に言いにくそうだった。とりあえず、どこで切っていいのかわからん。w
正しくは、アンブロキソール・塩酸・塩だ。
高校で化学とった人は、アニリン塩酸塩って聞いたことないかな?
たいていの薬は、アミノ基がついているから、
それに酸(塩酸だったり、リン酸だったり、有機酸だったり)がくっついた
塩になっているんだけど・・・。わからんか。
でも、有機酸がくっつくと、カタカナが長くなりすぎて
どこで切っていいか(一般人には)非常にわかりにくい。
「クロルフェニラミンマレイン酸塩」よりは、
「マレイン酸クロルフェニラミン」の方が言いやすいと思うんだけど。
もっとも、英語で論文を書く人にとっては、いちいち置き換えなくてすむから
こっちの方が楽なんだろうけど。
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