リレンザは難しい。
この天気でそれほど流行っているわけではないが、
ちょくちょくとインフルエンザの患者さんは来る。
うちの近所の医院さんは、患者さんがいいといえば10代でもタミフルを使う。
(いや、疑義照会は入れたけど、そのままでっていうし)
なので、リレンザはそれほど処方されていない。
少し遠いところ(3kmくらい?)離れた医院さんから、
リレンザが処方されることが多い。うちのリレンザは半分以上、
そこの医院さんからの処方だ。
実は、この医院さん、普段は処方箋を出していないはずだ。
でも、リレンザは自分のところで持っていないから、
処方箋を書いているみたい。
うちに来るまでに他にも薬局がいくつかあるのにうちに来るところを見ると、
医院さんの方で誘導かけてるのかもしれない。
営業時間も長いし、在庫も多いからね。
もっとも、他の薬局にも均等に行っているのかも知れないけど・・・
さて、リレンザは投薬時に本人がいれば、一回実演でやってもらう。
慣れたら簡単だけど、最初はどうやって吸入していいかわからんやろうし。
とは言うものの、こっちも最初は緊張する。w
さすがに、2,3回もやれば指導も慣れてきたけれども。
こうなると、やっぱり「吸入薬」ってのは敷居が高い。
一人に説明する時間も長くなるし。しかも、インフルエンザの患者さんってのは、
基本的には早く帰ってもらいたいんだけどね。
他の患者さんにうつされると困るし。
とある薬局に勤めていた人の話だが、子供相手だとさらに苦労するらしい。
10歳未満ならタミフルも使えるんだけれども、リレンザを出すこともあるらしい。
特に、小学生にあがるかどうかぐらいの子供だと、吸入は難しい。
リレンザ吸入で、絶対にやっちゃいけないことは、「吹く」ことだ。
ブリスターに器械で穴を開けて、セットして、最後は「吸う」のが正解。
これで「吹いて」しまうと、薬があたりに飛び散ってしまい、無駄になってしまう。
でも、小さい子は「つい」吹いてしまう子も多いらしい。
で、お母さんに怒られる。何度やってもできない子なんてのもいて、
そうなると本人も落ち込んでくる。インフルエンザでしんどいのに、
吸入ができなくて親に怒られる・・・。かわいそうだよねぇ。
・・・10歳未満には、(薬つかうなら)タミフル(ドライシロップ)でいいと思う。
もちろん、服用後は目を離しちゃいけないんだけれども、
どうせリレンザにしたって、薬を使わなくたって、
二日間は目を離しちゃいけない、ってことはかわらないんだからね。
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