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後期高齢者制度

 今年4月からスタートした後期高齢者制度。
って、スタートしていきなり、名前が変ることになりそうなんだが。(苦笑)
そっか、言われてみれば、「後期高齢者」って失礼だよね。
現場の人間は、鈍感になっているんだろう。

 「前期高齢者」があるんだから、「後期」があってもいいよね、
って感覚で決められたんだとは思う。
たぶん、決めた人たちは名前なんてどうでもよくって、
中身のことしか考えてなかったんだろう、とフォローしてみる。w

 後期高齢者(仮)の医療の中身に関しては、
・・・実は私は勉強不足でよくわかっていない。
なんでも、かかりつけの主治医ができるとか。
現場の薬剤師ですらこの理解。一般人に浸透しているとは言いがたいな。

 なので、単にお金の話だけしてみる。
ぶっちゃけ、お年寄りから保険料をかき集める制度である。
子供の扶養に入っていたりしたら、保険料払わなくてよかったんだけど、
それを一律払ってもらおう。それも、年金から天引きしよう、と。
年金から天引きってのは、介護保険と同じ制度だと思う。
「取れるとこから確実に取る」という意識が見えるな。
 ただでさえ、年金は問題になっているのにねぇ。
よりによってそこからとるんだもんなぁ。(苦笑)

 とはいえ、年金天引きってのはそんなに間違っちゃいないと思う。
だって、健康保険なんだよ。全員、保険料払うのが当たり前じゃないか。
それを批判するのは、「払わない自由を認めろ」ってことか?
その自由を認めると、国民皆保険という制度自体の否定になるんだけど。
だいたい、サラリーマンは給与から天引きされてるんだけど。
年金天引きがダメなら、給与から天引きもダメじゃないのかな?

 何が問題かっていうと、ぶっちゃけ、お金ないのが問題。
今までみたいに、高齢者に手厚い援助を行うだけのお金がない。
だから、高齢者にも負担を迫らないといけない。そういう問題だ。
「天からお金が降ってくれば、何も問題ない」んだけどね。

 姥捨て山という話も出ているけれども、まさしくその通り。
現役世代が高齢者を支えきれないから、しょうがないよね。
そこは国がフォローして欲しいところなんだけど、
国としてもこれが限界だと言っているわけでしょう。
個人的には、もっと頑張って欲しいけど。

 あとは、国民の選択じゃないの?
あれもこれも手厚い保障で、税金も少なくしろっていうのは、
天からお金でも降ってこない限り不可能だ。
ほんっとに、表面的な批判が多すぎる。じゃぁ、どうしろっての。
「お年寄りの負担を減らします=現役世代の負担を増やします」
ってことなんだけど。現役世代にも、そんな余裕ないでしょう?

 もちろん、いろんなとこの無駄を省くことは絶対必要。
「埋蔵金」なんか許しちゃいけないよ。それは当然。

 さらに言うなら、今の医療制度を守るためには、
道路にそんなにお金かける余裕はないよ。ガソリン税も絶対に上げないと。
消費税も増税するしかない。減税なんて夢のまた夢。

 非常に身勝手な見方だと思っているけど、正直に書く。
実は、参議院選挙の惨敗を受けて、与党は高齢者の負担増をかなり凍結した。
70歳以上の医療費、自己負担を1割から2割に上げるのを凍結している。
これって、将来の世代にツケを回しているだけなんだけど。
だって、凍結している間に状況がよくなるわけはないんだから。

 私は、高齢者の負担増は仕方ないと思っている。
そうしてくれないと、私たち現役世代の負担が多くなりすぎる。
これ以上、ツケをこっちに回さないで欲しい。

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