どうする、ジェネリック?
医療費削減の掛け声のもとで、さらにジェネリック医薬品を勧めるように、
国から圧力がかかっている。これも、今度の4月から改正があった。
処方箋の様式の改正。
今までは、処方箋に「ジェネリック医薬品への変更可」欄があって、
そこに署名捺印があれば、薬局でジェネリック医薬品を選ぶことができた。
それが、今度は「ジェネリック医薬品への変更不可」欄にかわって、
そこに署名捺印がなければ、ジェネリックに変えてもいいことになった。
現場では、4月1日に非常に混乱した。w
前の様式のままで処方箋きってくる先生もいれば、3月31日の処方箋を
もってくる患者さんもいたりして。
だって、署名捺印の意味がまるで正反対になってるんだもん。
両方の様式の処方箋が混ざると、「どっちやねーーーん!」と叫びたくなる。
先生たちにお願い。以前の様式の処方箋を使うことは、早急にやめてください。
ジェネリック医薬品については、以前に詳しく解説している。
もう、2年前の記事になるんだなぁ。
ジェネリック医薬品とは?(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)
今読んでも、さほど問題ないなぁ。(自画自賛?w)
「安いってことは、それだけの理由がある」
今なら、ジェネリック医薬品を中国産の野菜にたとえるかな。
安全、安心という点は、先発メーカーには劣る。
中国産野菜にしても、大抵は全然問題ないだろうけれども、
粗悪品が混ざっている確率は国産よりも高いだろうし。
でも、中国産抜きに日本の食卓は成り立たない。
ジェネリック医薬品抜きに、日本の医療も成り立たなくなってくると思う。
安さを選ぶか、安全を選ぶかは、人それぞれだろうしね。
でも、保健薬剤師は、「ジェネリック医薬品を推進する義務がある」
んだよな。でも、薬剤師には「国民の健康の増進に寄与する義務」もあるぞ。
どうすればいいんだろう。w
某ジェネリック会社から聞いた話。
「ジェネリック医薬品が、先発よりも効果がよいことは絶対にない」そうな。
そんなこと断言されても困るんだが。
患者さんから言われた話。
「ジェネリックって安いけど、その分効果も悪いんやろ?」
最初はそんなわけないだろうと大笑いしたけど、笑えない話になるかも知れない。
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