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ビタミンがよいという根拠はない。

 ・・・私らの仕事って何だろう。

 表題の件について。情報源は、食品安全情報blog
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20080417#p7

"No evidence",for Viramin benefit
直訳すると、「ビタミンがよい、という根拠(証拠)はない」だな。
イギリスの各報道機関が、ニュースとして出しているらしい。

直接、イギリスの報道のリンクも貼っておこう。もちろん英語だが。
http://www.nhs.uk/news/2008/04April/Pages/Noevidenceforvitaminbenefit.aspx

 もちろん、ビタミンの全てが悪いとか言っているわけではない。
ここで問題にされているのは、antioxiidant supplements(抗酸化サプリ)。
具体的には、ベータカロテン、ビタミンC、ビタミンEだ。
 これらは、「活性酸素を除去する効果がある」と言われているもの。

 さらに、セールストークでは、
「活性酸素は老化の原因とされ、これらの抗酸化物質は若さを保つのに有効」
とか言われる。この言葉は、大ウソである可能性があるわけだ。
活性酸素が老化の原因ってのがそもそも嘘くさいが。w

 元になったのは、コクラン・ライブラリーの情報。
「世界的に急速に展開している治療、予防に関する医療技術を評価する」
コクラン・コラボレーションの活動の一つ。wikiの説明はここ

 まぁ、なんだ。いい加減な組織の出した情報ではないってことが重要。
コクランによると、ベータカロテンやビタミンEは、むしろ身体に有害な可能性すらあり、
サプリメントとしての摂取はおすすめできないそうだ。
(医薬品として管理するべき、と言っている。)

 ・・・いや、元の情報が英語なので、正直、あまり読み込めていないが、
抗酸化サプリとしてビタミンC、Eをすすめるのはよくないってことか?
ビタミンCくらいなら別に問題はないんだろうけど。

 なんていうか・・・サプリメント業界を根底から揺るがしかねない情報なんだが。w
ビタミンCは有害ではないってだけ、マシか?
そもそも、サプリメントに入っているビタミンの量は尋常ではない。
厚生労働省が定めている、食事摂取基準量に対して、10倍は入っている。
メーカーの説明では、「抗酸化作用を期待するのなら、それくらいは必要」とのこと。
・・・前提が崩れてしまうんだが。どうすればいいんだろう?

 私個人の答えとしては、
「サプリメントに頼らず、食生活を改善すべし」なんだが・・・。
なんていうか、自らの利害に真っ向から反するだけになんとも。
もう、サプリメント売らない宣言でもしちゃおっかな。w

 ただ、おそらくこの情報は、日本では報道されないと思われる。
だって、そんな報道したら、スポンサーがそっぽむいちゃうよ。w
やるとすれば、NHKくらいなんだが・・・。やってくれないかな?

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