時間との戦い
これも新型インフルエンザの話。
WHOでは、新型インフルエンザの発生を遅らせるために、
懸命に封じ込めを行っている。
感染した鳥の殺処分だ。現在までに億単位の鳥が殺されている。
こうやって、トリーヒトの感染を抑えることで、突然変異を抑えよう、と。
「H5N1」でも、先日の岡田氏のインタビューでも紹介されているが、
最初にトリーヒトの感染が確認された香港で、トリを全て処分したのは、
大変な英断だった。これで、時間を稼ぐことができたわけだ。
その後も、トリインフルエンザが発生するたびに、莫大なお金をかけて
殺処分を行っている。なんとか新型の発生を遅らせよう、と。
田代氏によると、その封じ込めもそろそろ限界。新型が発生するのは
「時間の問題」だそうだけど・・・。
実は、この時間が現代ではとても貴重である。
香港で第一例が発見された当時では、タミフルはなかったはずだ。
トリインフルエンザウイルスが解析されることで、
プレパンデミックワクチンの製造も進んでいる。
まだ、ワクチンの効率を高める技術が開発されたのもつい最近。
タミフルに続く、インフルエンザ治療薬の登場も期待されている。
早ければ、来年の冬には出てくるだろう。
つまり、新型インフルエンザの発生が遅れれば遅れるほど、
科学技術の進歩によって、人類には有利にはたらく。
その間に、啓蒙も進む・・と信じたいし、対策も進むだろう。
もっとも、対策が完璧に仕上がって、インフルエンザが発生しなければ、
「誰がそんなことにお金使ったんだ」っていう人が必ずでてくるけどね。w
でも、予防ってそういうものだと思うんだけどなぁ・・・。
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