世代間抗争
後期高齢者医療制度について。あいかわらず叩かれている。
先日の山口2区補選で、民主党候補が自民党候補を大差で破った。
ガソリン問題もあるけれども、この後期高齢者医療制度が、
民主党にとって追い風になったのは間違いない。
で、野党はこの評判の悪い制度は廃止すべきだという。
与党は何が何でも総選挙を先延ばしにするだろうから、
すぐに政権交代はないと思うが・・・
与党内でも、この問題をかかえたままでは選挙に勝てない、
なんて声も上がっている。
・・・あのね、今後数十年の医療費をどうするかってのを、
「次の選挙に勝てない」「勝てる」で議論するのやめてくれない?
これだから政治家ってのは・・・。
私は、現状では後期高齢者医療制度におおむね賛成だ。
たぶん、ものごっつ少数派だと思う。理由も書いておこう。
「お年寄りの負担減=現役世代の負担増」にしかならないと思うから。
もし、国がこの「お年寄りの負担減」の財源を、
無駄遣いの部分やら、公共事業から引っぺがしてくれるならいいけど。
今の政府与党が、そんなことをしてくれるとは思えない。
社会保障の予算はそのままで、現役世代に負担かけるに決まってるし。
もちろん、国として最大限の努力をしてもらいたい。
経費のムダを削減するのは絶対条件。
さらに、公共事業や他の部門から、社会保障費に回さなきゃいけない。
もう、国としてのあり方の問題になる。
教育、福祉、医療をどうするの?どこも、限界ぎりぎりだよ。
道路作ってる場合じゃないだろう?
単体で見れば、そりゃ全部予算を増やすほうがいいに決まってる。
でも、予算は有限なんだよ。必ずどこかで誰かが不平を言う。
どこを我慢するかが、国民の選択だと思う。
いま、75歳以上の人は、戦争まで経験されている。
団塊の世代だって、戦後の高度成長期を支えてきた人たちだ。
みんな、苦労してがんばってきたのはわかるよ。
でも、だからといって下の世代にツケを回すのはやめて欲しい。
私たちの世代も、それなりに大変なんだって。
私たちの世代が「高齢者」と呼ばれる頃には、
今の医療制度は崩壊しているだろうね。年金も怪しいもんだ。w
たぶん、「後期高齢者制度が反対された」っていう現在のニュースは、
将来から見たら、「何を贅沢いっているんだ!」ってなると思うな。
そんなことするから、私たちは苦労するんだって。
・・・もっとも、私たちの世代も、さらに下の世代にツケを回す
かも知れないけど。(苦笑)
そういう「世代間抗争」を考えると、若い議員が少ないのは不利だ。
そもそも、選挙に行く有権者の数で、圧倒的に不利だ。
どうやっても、お年寄り有利な政策しか通らん・・・。
若い人たちも選挙に行ってほしい。
お年寄りをいたわるのは、善いことだと思う。
私のように、お年寄りを悪く言うのは、たぶん間違っている。
でもね、下の世代にツケを回すってのは、善いことなのかな?
そこんところも、考えて欲しい。
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