水素水って何者?
酸素水を紹介したなら、水素水も紹介しないとね。w
と思って、水素水について調べてみたら・・・以前に調べたものと
変わっている気がする。
水素水。酸素水と同じ要領で「水素を水に溶かした水」でいい。
サイトによっては、H4Oなんてふざけた書き方していたな。
もちろん、水素も酸素と同じ程度しか水に溶けない物質だから、
そんなに量は入らないんだけれども・・・。
効果の説明はわかりやすくて「活性酸素を消去する」
酸素と水素が反応してただの水になれば、そりゃ活性酸素は消える。
そう、うまくいけばね。w
とはいえ、「水素水」を名乗るモノにはかなり幅がある。
以前は「アルカリイオン水」と名乗っていた水も「水素水」と
名前を変えているようだ。この場合は、水素は少ないよなぁ・・・。
つまり、水素水にも大まかに2種類ある。
ひとつは、H4Oのような、単純に「水素を水に溶かした水」
私の感覚では、こっちが元祖だと思う。以降「水素水」と呼ぶ。
「アルカリイオン水」は、水を電気分解した際に発生する水のこと。
水を電気分解したら、水素が発生する。ごくわずかは、水にも溶けるだろ。
これをもって、「水素水」と名乗るパターンだ。
このエントリでは「アルカリイオン水」としておく。
この二つって・・・水素含有量は全く違うと思うけど。一緒でいいのかな?
なんでこんなことになったのか、というと、キーワードがある。
「活性水素」だ。
九州大学のとある教授が提唱している「仮説」で、
微量の金属により、原子状態の水素(非常に反応性が高い)が発生し、
その水素が活性酸素に対し働きかける・・・だったかな。
この水素を「活性水素」と(勝手に)名づけた。
話全体としては、ありえない話ではない。
金属触媒による水素添加、ってのは高校化学でも時々でてくる。
水素だけでは反応しなくても、触媒としての金属の働きで水素が反応する。
色々と問題はありそうだけど、それはこれからの課題だろう。
ところが、この「活性水素」という言葉が一人歩きを始める。
いまだ「仮説」の域を出ていないにもかかわらず、商品の説明に使われだした。
「活性水素水は体に良い」と言われはじめる。
さらに、一人歩きは拡大する。
本来「活性水素」ではないはずの「水素水」まで、
「活性水素だから体によい」と言いはじめる。
そうすると、「アルカリイオン水」も、
「アルカリイオン水の効果は、活性水素の効果だ」とか言い出してくる。
もう、わけわからん。
本来の意味で、「活性水素」を発生するのは、微量金属を含む水だったはず。
ところが、そのイメージの良さを借りるべく、水素水が現れる。
水素水は、活性水素とは別のモノなんだが。
さらに、「アルカリイオン水」まで寄ってきた、という構図か。
元々、本来の「活性水素」すら、まだ「仮説」の段階なのにねぇ。
もっとも、「仮説」の段階で早々にテレビCMを打ったのは大いに問題だけど。
というわけで、水素水といっても色々ある。
効果のほどは・・・あまり期待しない方がいいと思う。w
酸素水ほど、明らかに否定できるわけではないんだけどね。
単に「水素」が溶けている水としての水素水なら、
効果はないと断言できそうだけど。普通の状態じゃ、反応しそうにないからね。
この手の水は、効果を期待するものではなく、味を楽しむもんだ、ってことだ。
酸素水と水素水を混ぜたらどうなるんだろう?
両者の言ってることが正しければ・・・
「活性酸素水」ができたりしないかな?w
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