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薬剤師は商人にあらず

 実は、難しいテーマ。
私は、医療従事者であって、商人ではないつもりだ。
でも、会社員。もっというと、株式会社の従業員。つまり、利潤の追求が目的。
医療従事者であって、株式会社(利潤追求)の従業員でもある職種って、
じつは薬剤師くらいしかないんじゃなかろうか。

 病院は、医療法人にはなれるけど、株式会社にはなれないし。
医療が利潤を追求することは、あまり日本ではなじまないだろう。
もっとも、潰れない程度にはお金もらわないとやっていけないんだが。

 まだ、調剤薬局ならマシなんだけれども・・・。
一般販売の方となると、話はややこしくなる。
大げさにいうと、薬剤師は国民の健康に寄与する義務があると言ってもいい。
でも、会社は利潤の追求が目的。これって、相反することがある。

 私は、国民の健康のためには、正しい情報提供が必須と考えている。
かつての「あるある」のような、偏った、誤った健康情報は、むしろ、
害があると考えられる。

 でも、会社(それもドラッグストア)としては、
利潤の追求のためなら、むしろ正しい情報は邪魔になるケースがある。
例えば、こないだ書いた「宿便のウソ、ホント」だったり、
ビタミンがよいという根拠はない。」だったり。

 そこまで大げさでなくても、風邪薬でもそうだ。
本当の意味で風邪を治す薬なんてない。症状を緩和するだけだ。
むしろ、すっぱりと治すつもりなら、薬が邪魔になるパターンもありそう。

 市販の風邪薬を服用して仕事に行くよりも、
薬なしで休んでいた方が、治りは早いだろう。
もっとも、それができないから薬を使うんだろうけど・・・。
でも、そういうと、会社の利益には反するんじゃないだろうか。

 正しい情報を提供すること自体が、会社の利益になるのが理想なんだが。
まだ、時代がそこまで追いついていないように思う。
「正しい情報が会社にもたらす利益」よりも、
「誤った情報が会社にもたらす利益」の方が、まだまだ大きい。
これが逆転する日は、いつか来るのだろうか?

 薬剤師としては利益よりも、健康を重視したいんだけれども・・・。
株式会社の従業員としては、苦しいものがある。
いっそのこと、何も知らないで騙されている方がいいのかも知れない
なんて思ったりして。

 たぶん、薬剤師に限らず、サラリーマンはみんなこういうジレンマがあるんだろう。
そうそう、理想だけでメシ食っていけないよね・・・。

うーん、これも私がブログを書く理由の一つかもしれない。
ブログの中でくらい、理想を目指したいし。

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