サービスは無料?
昨日の続き。
値段が安いことが、良心的かどうか。
建前論としては、基準加算や夜間・休日加算などを算定する薬局は、
そうでない薬局よりも、苦労しているはずだ。
その苦労の分を、報酬としてもらうことに罪悪感を感じる必要は無いはず。
もし、罪悪感を感じるとすれば、それは苦労していないからじゃないのか?
名ばかりの24時間体制で基準加算なんて取るのなら、そりゃ罪悪感が
あってもしょうがないし、良心的とは言えないだろうな。
うちの薬局は、やろうと思えば基準加算や、夜間・休日加算を取ることは
できる。でも、患者さんの負担が増えるのを嫌って、あえて取っていない。
この場合は、良心的な薬局、と言っていいんだろうか?
この場合、逆に手を抜くということも考えられるよね・・・。
加算を取っていないんだから、大変な仕事はしたくない、とかね。
加算とってないなりのサービスしかしないぞ、とか。
いや、そんなとこで手をぬかない。
加算は取らないけれども、患者さんへのサービスは万全です。
そりゃ、それが一番「良心的」だろうさ。できればね。
ただ、どうしても逃げ道が残ってしまう。「加算とっていないから」っていう。
もっと根本的な問題として、お薬代の内訳がわかりにくい・・・
という話もあるんだけれども、これはまた別の話になるので、今回はパス。
私は、薬局にとって理想的な形は、「しっかり加算も取って、サービスもする」
だと思っている。患者さんに納得してもらうだけのサービスができれば、
加算とっても問題ないじゃないか。
最悪は、「加算は取るけど、サービスはしない。」これは、詐欺だろう。
「加算は取らないけど、サービスはする」ってのは・・・うーん、微妙。
サービスするなら、堂々と加算取ってもいいと思うんだけどね。
この辺は、消費者の考え方として「サービスは無料」という
考え方があるからなぁ。難しいところ。
保険診療の報酬と、一般の販売業とはまた別だと思うんだけど。
もっとも、「調剤薬局ごときが、でかい口叩くな」という批判は
あっても仕方ないかもしれない。(苦笑)
この辺、「有言実行」、「不言実行」のどっちがいいか、
という話とよく似てる気がした。
「有言実行」が一番すばらしいことだ、というのは、
「不言実行」は、「不言不実行」に流されやすいから、という話。
もっとも、有言不実行が一番まずいのは、変わりないんだよな。
ところが、実行と不実行が非常に見えにくいもんだから、
有言不実行に流れる(=加算とってサービスしない)可能性も否定できない。
・・・やっぱり、根本は「お薬代の内訳がわかりにくい」ってことなのかも。
お薬代が高いことによるメリットが見えないことには、
「安いほうが良心的」といわれてもしょうがないか。
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