長かったオリンピックもようやくフィナーレ。
政治的なことはさておき、大会としては「成功」でいいと思う。
選手には、政治的なことは関係ないしね。
勝手に、全体を総括してみる。w
メダルの数としては、日本は金9銀6銅10.
アテネから比べると減っているけれども、前回が「できすぎ」なだけ。
ソウルからシドニーまで、日本の金メダル数の平均は4個に満たないし。
十分、健闘した方だと思う。
柔道は、女子はいいとして、男子は絶望的にやばい。
これは、世界全体のレベルが上がってきているんだろうな。
・・・にしても、金メダル取った二人以外は、メダルにかすりもしなかった。
惨敗といっていいだろう。
救いは、最重量級の石井の金。まだ若いし、力もある。
もっとも、石井の柔道は一本を取る柔道じゃないから批判も大きいけれども。
「一本」にこだわって金メダルを取った谷本の方がかっこいいなぁ。
ただ、一本にこだわると勝てなくなってきているのも事実なんだろう。
競泳は、北島が平泳ぎで2冠、400メドレーリレーも銅。
北島は別格として、その他の日本選手は「決勝には進むがメダルにはからめない」
ちょうど、決勝と準決勝の境目くらいの選手が多いように感じた。
全体としてレベルは高いんだけれどもね。北島がいなくなるとすると、
しばらく競泳は寂しくなるかも。まぁ、それだけ北島がすごかったわけだが。
サッカー。男子は3連敗。OA枠を使えなかったのは痛すぎるだろ。
使ったとして結果がかわったかどうかはともかく、日本チームとして、
「ベストを尽くせたのか?」と問いたい。
女子は4位と大健闘。世界のトップを相手に勝負になっていたと思う。
少なくとも、勝つ可能性のある勝負だった。若い選手も多いから、
ロンドンでも期待できるかな?
バレーボール。男子は見事に5連敗で終了。
最終予選の時の方が、明らかに強かったような・・・。そこがピークだった。w
4年後もオリンピックに出られるかどうか。中国、韓国に勝てるかどうかだろうな。
女子は、予選を4位で通過して、準々決勝でブラジルにぼこられて終わった。
これは、アテネの時と同じパターンだ。まだまだ、世界の壁は厚いな。
男子も女子も、まだまだ若い選手が多いから将来が楽しみではある。
女子は・・・竹下の後がいないのが難点かも。大型セッターが出てくれば面白い。
卓球。団体は男子も女子もメダルまであと一歩と迫った。
個人は福原の4回戦が最高だったけれども。なんせ、みんなまだ若いだけに、
4年後も楽しみ。
体操。男子は団体で銀。個人総合でも内村が銀に入った。
ところが、種目別では見事にメダルなし。
世界の流れとしては、体操はスペシャリスト重視になっている。
なんでもできるジェネラリストが多い日本は、やや苦しいか。
種目別の鉄棒なんか、富田は個人総合に出た選手の中では最も得点が高かった。
でも、種目別ではメダルにかすりもしなかった。
たとえ、着地を完璧に決めたとしても、メダルには届かなかったと思う。
逆に、個人総合では強いんだけれども。
吊り輪で激しく落下した富田が4位、あん馬から落ちた内村が2位、だし。
内村はまだ若いから、将来が楽しみだけど・・・富田、鹿島はそろそろトシかな。
あんまり注目されなかったけど、体操女子もがんばっていた。
女子は元々、オリンピックに出場することが目標、くらいのレベル。
それが、団体で5位に入るのは大健闘といってよい。
エースの鶴見はまだ15歳。。とはいえ、女子の体操はこれくらいの年齢が
一番強い、みたいなところあるからなぁ。
ソフトボールは、感動の金メダルで終わった。
3連投のエース上野はすばらしいの一言に尽きる。
予選でコールド負けしたアメリカを倒しての優勝。
一方、野球は情けない結果に終わった。結局上位3チームに勝てず4位。
なんというか、どのチームとも紙一重の差だったと思うんだけどな。
不運もあったとは思うが、結果は結果だ。
ピッチャーがいいから、なかなか打てないのはわかるけど・・・
もう少し、打線の援護がないとさすがに苦しいだろう。
陸上。女子マラソンは、久々のメダルなしという結果に。
やっぱり、上位陣に対抗できるとすれば野口だけだったんだろう。
土佐までリタイアして、若い中村に何とかしろってのは相当に無理がある。
とはいえ、中村には今後もがんばって欲しいと思う。
どうも、若くしてオリンピックに出た選手は、その後が伸びないことが多いような。
男子も振るわなかった。入賞すらできないのは久しぶりかも。
そんな中、最後に400mリレーで銅メダルを取れたのはすごい。
男子のトラック種目では、初の快挙なんだそうな。
ライバルがぽろぽろとバトンを落とす幸運にも恵まれたとはいえ・・・。
個々の力ではなんともならないが、リレーだと上位の国に対抗できるのは事実だ。
特に朝原は4度目の五輪で、ついにメダリスト。
全体を通して気になるのは、金メダリストに「連覇」が多すぎること。
こりゃ、4年後のロンドンはしんどいんじゃないかな、と思う。
若手がいないわけじゃないんだけど、その若手が世界を相手に戦えるかどうかが
問題になるわけで。
今回、いきなり活躍した若い選手といえば、フェンシングの太田、体操の内村ぐらい。
柔道の石井も若いっちゃ若いけど・・・ねぇ。
まぁ、色々あったけど見てる分には楽しかった。
個人的にはアーチェリーとか射撃とかが見てて面白かったけど・・・
この辺の競技って、オリンピックでしか放映されないんだよね。
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