βカロテンは有益?有害?
βカロテン(昔はカロチンだった)は、緑黄色野菜に含まれている成分。
抗酸化作用があり、栄養素の1つとして習った記憶がある。
・・・といっても、たぶん、小・中学生の頃だと思う。w
だから、色のついた野菜を食べなさいって言われたなぁ。
実は、体内でビタミンAに変換されて使われている。
他のルートでビタミンAの摂取もできるから、ビタミンAの全てが
βカロテンが作られるわけではないだろう。
さて、昔は身体によいといわれ、積極的に摂取するように勧められた
βカロテン。最近は、風向きが変わりつつある。
「過剰摂取はよくない」と言われ始めてきている。
ビタミンに根拠は無い、でも書いたけれども、(2008/04/17)
抗酸化ビタミン(βカロテンも含まれる)を摂取した方が、
寿命が短くなる、という調査結果が出ている。
例によって、国立健康・栄養研究所のデータによると・・・。
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail42.html
本当に、賛否両論、だ。データも多いけど、肯定、否定、どちらもいっぱい。
乳がんの予防にはおそらく効果があると思われる。
元々、βカロテンが少ない人に対しては、効果がありそう、かな。
ところが、否定どころか、ガンを誘発するというデータもある。
喫煙者が毎日20mg以上摂取すると、肺がんのリスクが高まる、と。
このため、ドイツでは喫煙者に対して1日20mg以上摂取しないように
勧告されているそうだ。
それについて、海外では「マルチビタミンにも注意が必要」という論文が出ている。
マルチビタミンにもβカロテン入っているし。
で、気になって自分でも調べてみた。
まず、普通に摂取する食事で1日20mgを越えることはまずないと思う。
問題はサプリメント。日本で売られているマルチビタミン系のサプリならまず問題ない。
1日量で1mg程度しか入っていないから。
ただ、βカロチン単独のサプリとなると、結構な量が入っていることがある。
とはいえ、それでも1日量10mg程度。
推奨の目安量を守っている限り問題はない。
なんだ、杞憂だったか。w
海外の製品だと、20mgを超えるサプリメントもあるかもしれない。
ただ、βカロテンには過剰症は無いから、と、
目安量を無視して大量摂取すれば問題になるかもしれない、くらいか。
結局、少なくても多すぎてもダメってことか。当たり前といえば当たり前やな。
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