客観的には見れない。
福田総理の電撃辞任から2日がたった。
当日はわかんなかったけど、実際の政治状況が少しわかってきた。
福田総理がどう考えて辞任に至ったかはなんとなくわかった。
「私は自分自身を客観的にみることができるんです。
あなたとは違うんです。」
一躍有名になった福田さんの名言。w
そう、福田さん自身は、自分をすごく客観的にみている。
そして、国民のことを考えているつもりだったんだ。
実際、あの辞任会見ではそこだけが強調されているともいえる。
福田さんとしては、内閣改造後も思ったように支持率が上がってこない。
連立相手の公明党からも圧力がかかっていた。
それどころか、身内の自民党からも、圧力がかかっていた。
結局、「福田さんでは、総選挙は戦えない」と思われていた。
そうすると、このまま首相を続けたところで、行き詰るのは目に見えている。
なんせ、身内すらも支えてくれないんだから。
福田さん自身が、解散総選挙することはありえない。
言い換えれば、福田さんが総選挙の時点で首相である可能性は、
きわめて低い情勢だった。
近い将来、必ず辞めるハメになる。
それなら、政治日程を考えると・・・確かにこのタイミングが最善だ。
臨時国会の最中に辞任すると、政治的空白が大きくなる。
どうせ辞めるのはわかっているのに、所信表明演説なんてできない。
それこそ、無責任ってもんだろう。
たぶん福田さんはこう考えたんだろうなぁ・・・と。
なるほど、自分を客観的に見れる福田さんらしい考え方だ。
・・・でもね、その考えは国民には伝わってないよ。
自分を客観的に見れると言ってはいるけれどもね、
自分ってのは究極的には客観的に見れない。
客観的に見れてるつもりになって、一人で悦に入るのはできてもね。
福田さんの考えは、国民不在。独りよがりの勝手な妄想に過ぎない。
国民からみて最大の問題は、政治空白ではなくて、
一国の首相が、二人連続で政権を放り出すという異常事態だ。
自分を客観的に見れる福田さんなら、
自分の行動がどれだけの政治不信、自民党不信を招くかは、
きちんと自覚できると思うんだけどなぁ。
その上で、それでも辞任を選ぶというんだから・・・
結局は、「逃げた」と言われてもしょうがないんじゃないか、と思う。
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