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従来のワクチンに効果がある可能性

 新型インフルエンザの話。
これは、実は去年からいくつかの報告があがっているんだけれども、
あまり表沙汰にはなっていない。まぁ、そもそもこの手の情報自体、
興味ある人しか探さないというだけかも。(苦笑)

 従来の季節性インフルエンザワクチンが、
新型に対しても効果がある可能性がある、らしい。

 発症を完全に防ぐほどの効果はとても期待できないが、
重症化を防ぐ効果は(動物実験では)認められている。
また、その後の新型インフルエンザに対するワクチンの効果を
飛躍的に高めるブースター効果も認められるという。

 新型になる可能性の高い「H5N1」の「N1」の部分は、
今の季節性インフルエンザとかわりない。だから、その部分に対する
免疫は働くんじゃないか、との話。
 まぁ、「N1」が同じだからこそタミフルが効果あるんだから、
そりゃ、その可能性はあるだろうな。

 新型インフルエンザ問題で有名な外岡先生の日記(2008.6.2)では、
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2008/DIARY/index2.html
H5N1インフルエンザの致死率が若い人で有意に高いのは、
免疫力が旺盛なので、「サイトカインストーム」に陥るという説だけでなく、
単に季節性インフルエンザに対する免疫が少ないからではないか、という説も
考えられるようだ。
 もちろん、どっちも仮説だし。両方正しい可能性もありそう。
季節性インフルエンザに対する免疫が少ないから致死率が高いっていうなら、
10歳未満の子供が一番危険だろうけど、実際は10代から30代の方が
致死率が高いから。

 プレパンデミックワクチンを全国民に、というのは、
経済界からの意見としても出てきていたはず。
だが、どのくらい対策が進むかはまるで未知数だな。
パンデミックが起こるのが遅ければ、対策が間に合う可能性が高いけど、
こればっかりはなんとも。(苦笑)

 一般の人にできる対策として、備蓄以外にもう一つあるわけだ。
「季節性インフルエンザのワクチンを接種すること」
 もちろん、通常のワクチンだって100万人に1人くらいは
重篤な副作用がでることがあるんだけれども、
リスクとベネフィットを天秤にかけて、どうするかを決めたほうがよいだろう。

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