タミフル耐性インフルエンザ
今年のインフルエンザ。
特に、Aソ連型と呼ばれるタイプ(全体の1/3くらい)に、
タミフル耐性株が広まっている、という報道があった。
実に、97%が耐性って、それほとんど効かないやんか・・・。
他のタイプ(A香港、B)にはタミフルが効くからまだいいものの。
一応、ワクチンは効いているという情報があったものの・・・
もう一つニュースが。
東京の病院で、インフルエンザの集団発生があったようだ。
かなりの割合で予防注射をしてた、という報道なんだけど、
これが本当なら予防注射がろくに効いてないインフルエンザってことか。
・・・まさか、新型じゃないだろうな?
いや、そんな訳ないとは思うんだけど、そこのところをはっきりさせている
報道がまだない。「タミフル効かず死亡」とか書いた記事があったけど、
この集団発生のウイルスはAソ連なのか?その情報が書いてない。
さて普通の感覚だと、「タミフルを使いすぎたから耐性が生じた」
と思うんだけれども、報道を見る限りどうも違うらしい。
というのは、このタミフル耐性インフルエンザは、ヨーロッパ由来のものが、
日本に入ってきた、という見方が強い。
元々、タミフルの使用量では日本がダントツだったんだけれども、
タミフル耐性ウイルスの問題は、なぜか日本を避けて起きていた。
ヨーロッパでは、元々そんなにタミフル使われていないし。
どうも、「自然に」タミフル耐性株ができあがってしまったようだ。
この「タミフル耐性」は、そのまま新型に受け継がれる・・・わけはない。
全く新しい型のウイルスであるからして。
ただ、新型が、「たまたま」タミフル耐性になってしまう可能性もあるわけで。
いまのところ、タミフル耐性ウイルスにリレンザが効かないという情報はない。
ってことは、A型インフルエンザにはリレンザを出すという選択肢もありそうだな。
いずれにしても、集団感染の事例も気になるところではある。
これがAソ連型だったとすると、このインフルエンザウイルスは、
ワクチンの効果が弱く、かつタミフル耐性という危険なウイルスってことになる。
うーん・・・今のところ、ウイルスに関する情報はないんだよなぁ。
集団感染で亡くなった人は、肺炎を併発したってことらしい。
・・・そっちの方が、多剤耐性の肺炎だったんじゃないのか?
どっちにしても院内感染か。
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コメント
追記。
読売オンラインによると、
集団発生したインフルエンザにタミフルは有効だった、と
東京都は考えているらしい。
理由は、効果がみられた患者の方が多かったから。
また、湿度が異様に低かった点が、指摘されている。
単に、お年寄りなのでワクチンもタミフルも
効きが悪かっただけ、という結論になりそうだ。
投稿: kitten | 2009-01-18 22:26