WBCの不思議なルール
スポーツより。
ワールドベースボールクラシック。WBCが(日本では)盛り上がっている。
今日の韓国との順位決定戦に勝ち、2次ラウンド1位で準決勝進出となった。
これで、今大会の韓国との対戦成績は2勝2敗。全くの互角。
ここまで対戦するのなら、お互いに勝ち進んで、決勝でもう一回やって、
しっかりと決着をつけたいな。
・・・韓国がどう思ってくれるかはわからんけどね。w
しかし、前回のWBCも対戦のルールがおかしいなと感じたが、
今回もやっぱり問題が多いように思う。
前回も、日本と韓国は3度戦っている。1勝2敗だったけれども、
一番大事な準決勝で日本が勝ったため、最終成績は日本の方が上になった。
でも、なんで3回も戦う必要があったのか、と。
一次リーグを突破した2チームがまた、二次リーグでも戦う。
さらに、準決勝でも。なんで、同じチームとばかりあたるんだろうね。
さすがに、今回は準決勝で当たることはなくなったけれども。
あのルールは本当に謎だった。
WBCに参加している国と地域は全部で16.
日本が対戦した国は、前回が、中国、台湾、韓国、アメリカ、メキシコ、キューバ
今回はここまでで、中国、韓国、キューバ・・・ってかぶりまくり。
地域性の問題があるから、第1ラウンドが同じ顔ぶれなのは仕方ないにして、
何で第2ラウンドも同じような顔ぶれになるんだ?
ドミニカとか、プエルトリコとか、その辺との試合も見てみたいのに。
開催国のアメリカが、自国有利になるように組み合わせを組んでる、という説も。
第2ラウンドの顔合わせ、日本、韓国、メキシコ、キューバは、キューバがアメリカなら
前回と全く同じだった。前回、アメリカは日本、韓国の前に2次ラウンド敗退している。
そこに、最強であろうキューバを入れるってのは、何かいわれてもしょうがないでしょ。
実際、前回ベスト4のうち、3カ国を同じグループに入れておいて、自分は別のとこって。
もっとも、中南米の国も大リーガーが多いから、
それでアメリカが楽勝とはならないんだが。
実際、苦戦に苦戦を重ねて、なんとか2位で決勝ラウンドに残ったわけだし。
さて、今回のダブルエリミネーション方式。
簡単にまとめると、2つ負けると敗退決定。2つ勝つと勝ち抜け決定ってことだ。
つまり、2つ負ける前に2つ勝てばよい仕組みになっている。
前回のリーグ方式と比べて、わかりやすい面はある。
失点率(前回、アメリカはこれに泣いた)を気にする必要はなく、
単純に勝ち負けだけで勝負が決まるわけで。
いいピッチャーの多い日本は、失点率の低さが際立っている。
まぁ、そういうチームを押さえ込もうという意図もあったのかも知れない。
アメリカは、ピッチャーよりはバッターの方がよさそうだし。
実際、今回4強に残ったチームで、日本の失点の低さはダントツだ。
7試合で9点しか取られてない。次に失点の低いのは韓国で23失点・・・。
といっても、韓国の23失点のうち、20点は日本が取った点だけどね。
もっとも、日本は得点力の低さは4チーム中最下位なんだが。w
さて、このダブルエリミネーション方式、普通にやると試合数が減ってしまう。
これは、興行の上ではマイナス。
そこで、上位ラウンドに進む2チームに順位決定戦を課して、試合数を増やした。
でも、この順位決定戦が消化試合になってしまうんだよなぁ。
そりゃ確かに、勝つか負けるかで次の相手が変わるといえばそうだけど、
勝ったほうがいい相手にあたるとは限らないし。
一次ラウンドの場合は、勝てばメキシコ、負ければキューバだったから、
そりゃ勝った方が明らかに楽だから必死になったけど。
今回の場合は、勝てばアメリカ、負ければベネズエラ。
なんというか、、どっちでもそんなに変わらん。大リーガー主体なのは同じだし。
となると、今日の試合みたいに日本も韓国もある程度手を抜くというか。w
いや、選手は絶対に手を抜いていないんだけど、采配を見れば明らか。
主力を温存させよう、という安全策が見える。
投手は明らかにそうだけれども、野手もそうだよなぁ。
この試合で無理をして怪我をして、準決勝に出られないなんてことになったら
馬鹿げてる。
次があるとして、どう改善してくるだろうか。
野球は、よほどの実力差がなければどう転ぶかはわからない競技だ。
キューバのように強いチームでも、運に見放されるとあっさり負ける。
弱いチームが最後まで勝ち残ることはないにしても、
強いチームが勝ち残るとは限らないんだな。
それは、普通のプロ野球を見ててもよくわかる。
年間100試合以上を戦って、ようやく優劣がはっきりする、というか。
それを、この短期決戦で、できるだけ実力を反映させた仕組みにする。。
ってのは、やっぱりどうやっても難しいし、どうやっても不公平はでるわ。
私なりの改善策を考えてみた。
1.順位決定戦をなくす。
2.2次ラウンドの組み合わせで、1次ラウンドで戦ったチームとは戦わなくする。
3.決勝トーナメントもダブルエリミネーションにする。
4.最後だけ、順位決定戦(つまり、真の決勝戦)を行う。
無敗で勝ち上がっても最後の最後で負ければ終わりという悲しさはあるけど、
敗者復活から勝ち上がるほうが投手のやりくりに苦労するしね。
総試合数が少し(3試合)減るのがデメリットではあるけど、
消化試合を増やしてもしょうがないと思う。
| 固定リンク
「スポーツ」カテゴリの記事
- フィギュア全日本2024(2024.12.23)
- パリ五輪閉幕(2024.08.14)
- フィギュア全日本2023(2023.12.27)
- 阪神、38年ぶり日本一、ほか(2023.11.08)
- WBC3度目の優勝、大谷がMVP(2023.03.22)
コメント