売らないという選択肢
医薬品のネット販売が大幅に規制される件について。
以前にも書いたけど、
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-a823.html
一応、規制緩和にむけての動きもある。
何が何でもネット販売を禁止しようというわけではないだろうし。
ただ、新たに新設される登録販売者との整合性の問題だろうな、と。
私の考えでは、信頼できる薬剤師(あるいは、登録販売者)が
選んだ薬であれば、二度目以降はネット通販でかまわないと思う。
最初の一回目だけは、きちんと情報提供をしておきたい。
どこで見たかを失念したが、薬剤師による対面販売では、
薬剤師は「薬を売らない」という選択肢をとることができる。
ネット販売では、これがかなり難しいんじゃないかと思う。
自分の症状は自分が一番分かっているかっていうと、そんなことはない。
他人(薬剤師なり登録販売者)に相談してわかることもある。
実際にある話としては、「薬局に来るより、すぐに病院に行け」
というレベルのお客さんとか。ネット販売ではこれは難しいんじゃないか?
こないだ書いた、小児用風邪薬の危険性の話、
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-ebe4.html
いちおう、2歳未満に対しては日本でも
「2歳未満の場合は、やむをえない場合に限り服用すること」という注意が、
国から出ている。
http://www.info.pmda.go.jp/kaitei/kaitei20080704.html#6
でも、ネット販売でこの情報を伝えているサイトはあるのかな?
2,3箇所見たけれども、どこにも書いてなかったぞ。
これで、安全性に問題ないなんていえるのか?
もちろん、薬局だってしっかり伝えてるとも言えないから、
その点は反省しないといけないんだけど。
少なくとも、私なら2歳未満には風邪薬は売らない。
6歳未満でも避けたいくらいなのに。
「売らない」という選択肢を提供できるかどうかが、
医薬品販売の安全性には大きなポイントになると思う。
この点で、対面販売はネット販売を上回るだろう。
あとは、やっぱり登録販売者や薬剤師の力量次第。
そもそも、有資格者がしっかり情報提供できないのであれば、
ネット販売はダメという資格はないと思う。
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