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裏の大一番

 将棋の話。将棋界の中心の棋戦である順位戦は、3月が最終戦で大詰め。
名人挑戦を決めるA級は、郷田九段が優勝して名人挑戦を決めた。

 順位戦は、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5クラスある。
良い成績をとれば上のクラスに上がり、成績が悪いと落ちることになる。

 C級2組には現在43人が在籍している。
このうち、成績下位の8人に「降級点」がつく。これが3つ溜まると降級。
C級2組から落ちると、「フリークラス」に編入される。

 「フリークラス」は一定の年数(普通に落ちた場合は10年)で自動的に引退。
また、定年もあって、60歳になった年で引退になる。

 並みの棋士や弱い棋士なら、60歳を待たずに引退することになる。
また、自分から現役引退する棋士もいる。
現役にこだわった場合は、順位戦にとどまり続ければ
60歳を過ぎても現役でいられる。

 現在、現役最年長は73歳の有吉道夫九段。
60歳までA級にいたんだけれども、どんどん落ちてC級2組。
去年、2つ目の降級点がつき、今年も降級点なら現役引退となる。

 去年は10連敗でなすすべなく降級点だったが、今年はなんとか粘り、
9戦終わって3勝6敗。最終戦で勝てば、残留が確定する
ところが、最終戦で負けた場合、他の対局者の結果次第になるが、
(降級点争い)ライバル5人中4人が負けてくれなければならなくなる。
はっきりいって厳しい。

 ようするに、「負けたら引退」の対局なわけだ。
名人戦とは違うけど、裏の大一番といえる。注目度は、ある意味A級順位戦より高い。

 最終戦の相手は高崎四段。プロ3年目の新鋭。22歳。年齢差51.
高崎四段も手を抜くわけにはいかない理由がある。
高崎四段は、ここまで7勝2敗。勝てば、C級1組に昇級が決まる。
43人のうち、昇級できるのはたったの3人だけ。
このチャンスを逃すと、いつ昇級できるのかわからない。。

 というわけで、22歳の若手は昇級がかかっている。
72歳のおじいちゃんは、引退がかかっている。そういう大一番になった。
実力は・・・もちろん、若手の方が上だ。
 ただ、圧倒的な差があるわけではない。10回やれば、2回か3回は
有吉九段が勝てる、、それくらいの実力差。
さらに、ほぼ全員が有吉応援団になる空気だ。高崎四段にはやりづらいだろうけど、
自分のことを考えるとそうもいっていられないし。。

 結果・・・有吉九段が勝ち、自力で残留を決めた。
高崎四段は、力を出し切れなかった印象を受けた。(あくまで素人の印象だが)
周りの異様な空気に飲まれてしまったのかな。
ともあれ、有吉九段は少なくともあと1年は現役を続けることができることになった。

 最近のお年寄りはまだまだ元気とはいえ・・・
自分の孫くらいの年の子を相手に、渡り合えるってのはすごいと思う。

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