受動喫煙の発ガン性
前のタバコの記事に、コメントをつけてくれた人がいた。
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-8a43.html
以下引用
国立癌研究所の調査結果によると、夫が喫煙している妻が肺癌になる確率は、
夫が喫煙していない妻に比べて2倍高いという。
引用終わり
で、私はこの情報を知らなかったので、根拠を求めたんだけれども、
今のところ返事はない。
ま、流れで来た人に再度のコメントを期待するのも無理があるんだが。
実は、受動喫煙の発ガン性は、かなり難しい話で簡単じゃない。
国立がんセンターのHPによると、
http://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause/smoking.html#prg6_1
以下引用
たばこを吸う人と同居することによる受動喫煙で、肺がんになる、
または肺がんで死亡する危険性は20~30%上がるとされています。
引用終わり
というわけで、死亡率の上昇は2割から3割となっている。
タバコの副流煙に発がん性があるのは、おそらく誰も否定しない。
副流煙の方が毒性が強いというのも事実だけれども、
受動喫煙で、副流煙をすべて吸い込むような人間は存在しない。
つまり、毒性は強いんだけれども、暴露される量としては、
そりゃ喫煙者本人よりも圧倒的に少ないはずである。
なので、喫煙者本人ほど、ガンの危険性は上昇しない。
国立ガンセンターのHPだと、肺がんの上昇率は20~30%。
この数値は「わずかに上昇する」といったレベルの話なんだ。
10倍になるといわれれば明らかに悪いとわかるんだけれども、
わずかに上昇する程度だと、異論(イチャモン?)もでやすい。
難しいところだ。
私は、どちらかというと受動喫煙の害をガンと結びつけるのは
あまり賛成ではない。自分で記事書いておいて言うのもなんだが、
認知症と結びつけるのもどうかと思う。w
むしろ、単純に「咳き込む」とか、「煙たい」とか、
「くさい」とかね。そういう健康被害は明らかでしょ。議論の余地なく。
特に私は喘息もちだ。受動喫煙は、発作の原因になりうる。
これは、ガンなんかよりも、よっぽど明らかにはっきりとわかっている。
そういった面から、受動喫煙の害を広めていくほうがよいと思う。
さて、冒頭で引用したコメントなんだけれども・・・
信憑性はどうなんだろう?
ソース(情報源)を示してほしいんだけどなぁ。
私や国立がんセンターのHPの情報が古いだけで、
実際にそういう報告があるのかも知れない。
もし誰か知っていたら、教えてほしい。
そういえば、国立癌研究所っどこのなんだろう?
ぐぐったところ、国立癌研究所でヒットしたのは米国のものだった。
いや、もちろんアメリカでもいいんだけれども、
普通に「国立癌研究所」って書かれたら、日本にあるものと思うよね。
最後に、念のため。
もちろん、私は受動喫煙の害は確実にあると思っているし、
発ガン性もおそらくあるんだろうと思っている。
たぶん、タバコ嫌いはそんじょそこらの人間には負けない。
でも、タバコ批判するにも、ある程度の根拠は必要だと思う。
批判側もしっかりしていないと、擁護派からよけいな反論をもらうだけだ。
私はタバコに対して「怨念」のような恨みを持っているけど、
タバコ擁護派の、批判派に対する感情も、
「怨念」と呼ぶにふさわしいものがありそうだと思う。
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