知識は武器ではなく、防具である。
ただの雑文。最近、思っていること。
少し、仕事上で壁に当たっていると思うことがある。
先輩や後輩の薬剤師をみていて、そう思う。
私の弱点は、コミニュケーション能力がなさすぎることだ。
たぶん、自分の職場の中では、私が一番知識があると思う。
それは、薬に関してもそうだし、保険制度に関してもそうだ。
コンピュータに関してもそうだと思う。
ただ、その知識を活かす能力に欠けている。
よくできる薬剤師というのは、例外なくコミニュケーション能力がある。
端的に言うと、口がうまいということだ。
また、そうでなくても私が「すごい」と思う薬剤師はみな、
「人間的魅力」を兼ね備えているように見える。
自分の「ファン」を作ることのできる薬剤師、と言い換えてもいいか。
私は、はっきり口ベタであり、魅力に欠ける。
自覚しているんだけれども、すぐにどうとすることはできない。
ただ、私はその知識ゆえに存在意義があるともいえる。
直接、患者さんと対するのではなく、他のスタッフの知恵袋としての役割。
もちろん、それでいいともいえるんだけれども、私ひとりでは何もできない。
この仕事に関して言えば、「知識」は患者さんに対する武器にはならない。
もちろん、最低限の知識は必要である。そうでないと、とんでもない失敗をする。
つまり、「失敗しないため」に知識が必要なわけ。
その意味では知識は防具である。
私は、自分自身が失敗を恐れるために、知識でがちがちに身を固めてきた。
結果、私に致命傷を与えるような攻撃はまず通らないだろう。(=大失敗はしない)
ただし、防御を固めすぎた故に、攻撃力がない。もっといえば武器がない。
相手を自分のファンにさせるようなコミニュケーション能力がない。
RPGで言うならば、がちがちに固めているから相手の攻撃は通じないが、
こちらもろくな武器を持っていないから、勝つことはできないという・・・。
それでも、スタッフに恵まれればなんとかなってきたところはある。
私に攻撃力がないなら、他のスタッフが攻撃すればいいだけだからね。
ところが、全体として攻撃力が乏しいと、私が攻撃に行くしかなくなる。
そういう状況になって、ようやく自分の非力さを実感しているわけだ。
知識だけに頼っていては、いずれ通用しなくなる。
それは目に見えているんだけど、どうしても楽に流れてしまい成長できない。
一応、自分の武器の原型は見えてきつつあるんだけれども、、、
しょぼすぎて、攻撃力はないな。精進しないと。
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