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英語の壁がなければ

 昨日の続きで、国立健康・栄養研究所のサイトの紹介。

http://www.nih.go.jp/eiken/index.html

 私は、

このサイトで一番のメインは
「健康食品の安全性・有効性情報」だった

 と書いた。つまり、過去形。
現在、私がこのサイトを利用するときは、別の場所を見ることが多い。
それが、今日紹介する「健康・栄養フォーラム」だ。
2007年12月から試験運用中。

http://www.linkdediet.org/hn/

 私は、主に「最新ニュースセレクト」をチェックしている。
主に海外での最新の健康情報やニュースが手に入る。
しかも、たいていの場合は論文要旨つき。つまり根拠のある情報として。
だいたい、週に1回くらいはチェックしているな。

 ワインの発ガン性についてすっぱ抜いたのも、ここの情報からだ。
畝山先生のblogの情報もあるんだけれども、
ここの最新ニュースセレクトの情報は、畝山先生のblogと重複することが多い。
まぁ、本来は国がやるべき仕事を畝山先生が個人でやってきたとも言えるが。

 この「最新ニュースセレクト」の特徴は、なんといっても日本語だということ。
たいていの場合はリンク先は英語なんだけど、私には英語の壁は厳しいので、
ここの記事を読んで終わらせることが多い。
(極まれに気になる話題だけは、英語で読むこともある。)

 英語でも全く問題ない、という人であれば、次の3つがおすすめになる。

http://www.eurekalert.org/pubnews.php

ユリイカアラート。科学ニュースサイト。
最高峰の学術誌のひとつ、「Science」を出している米国科学振興協会が運営してる。

http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/newsbydate.html

メドラインプラス。一般向けの健康情報サイト。
Medline(医学文献検索サイト)を運営する米国立医学図書館が運営している。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/default.stm

BBC。英国国営放送のサイトだが、健康情報に関しては他の追随を許さない。
マスコミのサイトだけど、しっかりと根拠(論文)を示していることが多い。

 以上3つ。
というか、そもそも「最新ニュースセレクト」の元ネタは、
ほとんどがこの3つのうちのどれかなんだけどね。

 正直、英語圏の人が非常にうらやましく思う。
学術論文を、母国語で読めるってのは、大きなアドバンテージだ。
専門用語はあるとはいえ、素人でも論文読めるんだもんなぁ。

 一般市民の、科学に対する知識という点で、
日本は欧米に比べて遅れをとっていると言われているらしいけど、
それって、絶対に「英語の壁」が関係してると思うぞ。
 日本語ですらすらと読めるページがあれば、もっと科学知識は広まるはず。

 そういう意味でも、この「健康・栄養フォーラム」はすばらしいと思う。
試験運用ってことだけれども・・・まさか廃止したりしないよな。
ぜひ、発展、拡大していってもらいたい。
そして、多くの人にこのサイトの存在を知ってもらいたいと思う。

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