首都圏でも発生
首都圏の女子高生2名が、新型インフルエンザに感染しているのが確認された。
ニューヨークで行われた「模擬国連」に参加して、帰ってきたとこだったらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090520-00000657-san-soci
まず、感染者、ならびに学校に対する批判は全く必要ない。
この時期に感染地であるニューヨークに行った、とはいっても、
遊びに行った訳じゃないし。
むしろ、新型インフルエンザを理由に参加をキャンセルするほうがまずい。
本人たちにとっても、国際的にも。その判断は間違ってない。
今のところ、病原性が穏やかなことはわかっているんだから。
そこは、冷静に対応すべきである。
感染者も、その家族も、学校も、誰も申し訳ないと思うことはない。
学校が休校になったみたいだけど、全く意味不明。
感染源となりうることはありえない。
なんだが、「連帯責任を取って、お詫びのために休校」に見える。
こういう雰囲気はよくない。
状況から考えて、この二人を起点とした感染拡大はあまりおこらないと思う。
何せ、入国した次の日に病院に収容されている訳で。
神戸や大阪の状況とは全く違う。
いわば、今回のケースこそ、国が本来「想定」していたケースだと思う。
.
関西で「発見」されて数日経ったが、他での報告は少ない。
滋賀の例も、「神戸に行った事がある」から発見された訳で。
「国内発生例は報告されていないから、海外渡航歴のみを疑う」
これと同じ過ちを繰り返しているようにしか、思えないんだが。
すなわち、「うちの県内では報告されていないから、神戸、大阪に行った人のみ疑う」
大体、神戸や大阪の感染経路は全く分かっていない。
神戸でいきなり新型が発生したのでなければ、
かならず国内に持ち込んだ人間がいるはず。
インフルA型陽性患者は、全てPCR検査に回すべき、と考えるのが普通なんだが。
あまり陰謀論は好きじゃないんだけど、色々と考えてしまうわな。
「PCR検査さえしなければ、(自県で)新型が発生することはない」
神戸、大阪はスケープゴートにされただけじゃないか?
いや、大掛かりな社会実験だ、と評した人もいる。
もっとも、神戸や大阪でも、これ以上の感染拡大をふせぐべく(?)
PCR検査を避けているんじゃないか、という噂も。w
.
一方で、発熱相談センター、発熱外来は、予想通りパンクしている。
神戸市では、「第3段階、まん延期」と同様の態勢に移行しつつある。
そうしないと、発熱外来がもたないからだ。
神戸市としては、実質まん延期なんだから「第3段階、まん延期」に
進めて欲しい。でも、国としては、あくまで「第2段階」に留めたい。
まだ、新型インフルエンザ対策ガイドラインの見直しは進んでいないから。
この現状で「第3段階」となると、他の影響が大きすぎる。
今週中にガイドラインの修正をなんとかしあげて、
来週から、新しい体制を作るんじゃないかな?
国は国で、大変だと思うが、現場もえらいことになってるぞ。
.
最後に。
国の対応の乱れは、今回の新型の病原性が高くないことに起因している。
ただし、発熱相談センター、発熱外来のパンクは、そうじゃない。
これは、国の想定どおりの「強毒性」新型インフルがやってきても
同様にパンクした可能性が高い。
すなわち、そもそも「発熱外来」の構想に無理がある。ってことだ。
これは、この冬に来るであろう第2波。
さらに、いずれ来るかもしれない「強毒性」新型インフル対策の前に、
修正、改善を考えなければならないということだ。
今回の新型インフルが、この季節で、この病原性で本当によかったと思う。
| 固定リンク
「新型インフルエンザ」カテゴリの記事
- 新型インフル終結宣言(2010.03.02)
- 季節性インフルは来ないの?(2010.01.15)
- ワクチン、健康な成人にも接種へ。(2009.12.16)
- インフル患者減少へ(2009.12.10)
- ピークは過ぎているはずなのに(2009.12.07)
コメント