ボルタレンがスイッチOTCに
さて、テレビをよく見る人なら、ボルタレンという薬が新発売になったのを
知っていると思う。ノバルティス社から発売になっている。
ボルタレンACテープ、ボルタレンACテープL、
ボルタレンゲル、ボルタレンローション。
痛み止めの貼り薬や塗り薬だ。
成分は、全て「ジクロフェナクナトリウム」
ちなみに、ノバルティス社からは「ボルタレン」として出ているが、
同じ「ジクロフェナクナトリウム」製剤で、同様のものが各社から出ている。
どのメーカーも「医療用と同じ成分!」と宣伝を打っている。
ボルタレンは、医療用の痛み止めとしては1,2を争うほど有名なもの。
結構、知っている人も多いんじゃないかな?そんなことないかな?
内服薬としてのボルタレンは、かなり効果の強い痛み止めである。
が、もちろん内服薬は処方箋なしで売れない。
なので、今回は貼り薬等の外用薬のみの販売である。
正直、外用としての「ボルタレン」は、内服ほどよいイメージはないんだけど。
ま、「ボルタレン」のネームバリューというか、ブランド力があるから。
それだけでも、結構効くんじゃないか、と。
さて、お値段だが・・・
とある通販サイト(すぐに見れなくなるだろうからリンクはらない。)では、
ボルタレンACゲル 25g 1279円
ボルタレンACローション 50g 1505円
ボルタレンACテープ 12枚 1680円
ボルタレンACテープL 6枚 1680円
医療用の薬価では、、
ボルタレンゲル、ローション 9.9円/g
ボルタレンテープ 22.0円/枚
ボルタレンテープL 36.8円/枚
・・・。あえて、揃えないで書いておいてやろう。w
どれくらい違うか、気になる人は自分で計算するべし。
ボルタレンの「ボ」は、ぼったくりの「ぼ」じゃないかと。。(苦笑)
あ、薬局がぼってるわけじゃないぞ。納入価からして高いんだから。
もっとも、スイッチOTC(医療用から一般用になった医薬品)が、
異様に高いのは、ボルタレンに限った話じゃない。
昔に書いた記事があるので参考までに。もちろん、高いだけの理由もある。
http://tukutteha-mitamonono.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_a5b5.html
.
にしても、ボルタレンは高すぎる気がするぞ・・・。
っつーか、これ、医療用のボルタレンを一般用に転売できないのか?
もしできたら、(メーカー的に)大問題になりそうだ。
だから、できない・・・ということにしておこう。
たとえできたとしても、うちの薬局ではやりづらいし・・・。
(近くの整形外科の先生に睨まれるかも知れない。汗)
さて、スイッチOTCのサガで、これは第1類医薬品である。
つまり、「薬剤師による対面販売しかできない」
改正薬事法は6/1からだから、それまでは簡単に手に入る。
でも来月からは、薬剤師のいる店でしか買えなくなるな。
え、今までもそうだって?建前ではそうなってたな。w
今回は果たしてどうなることやら・・・。
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コメント
てっきり内服薬かと思ってそりゃすげえ!と思ったけど、んなわきゃないよなぁ・・・・(*´Д`*)
投稿: | 2009-06-08 12:31
んなわきゃないです。w
言われてみれば、タイトルが不正確かも。
というか、期待を煽ると言うか・・・。
正しくは、「ボルタレン(内服を除く)がスイッチOTCに」かな。
投稿: kitten | 2009-06-08 21:10