パンデミック「宣言」間近
続いて、新型インフルの話。
ヤフーニュースより。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090610-00000008-jij-int
「世界的大流行に極めて近い」とのことだ。
この記事には名言されていないけれども、WHOが「フェーズ6」、
つまり、世界的大流行を宣言するのも時間の問題だろう。
つーか、すでに秒読み態勢。
昨日の記事でも書いたけれども、南半球の拡大が続いている。
さらに、ヨーロッパでも徐々に広がりを見せている。
アメリカでも収まる気配はない。
政治的配慮から見送られてきたけれども、
ここに至っては「フェーズ6」もやむなし、かも知れない。
もっとも、感染拡大の状況だけならとっくに「フェーズ6」になってても
おかしくはなかったわけで。病原性が低いから、見送られてきたんだけど。
WHOとしては、医療体制の進んでいる先進国は、別にどうでもいいと思う。
ワクチンも薬もないような、途上国を助けたいというのが本音だろうな。
途上国のための「フェーズ6」宣言だ。
さて、このフェーズ6宣言が(されるとして、)日本でどう報道されるか。
うーん・・・。国際的な問題ではあるんだけど、国内的にはもういいかな。
なんというか、国民が、その情報を求めていない空気がある、というか。
マスコミはもちろん、そういう空気を読む。
おそらく、この情報で再び「新型インフル」パニックがおこることは、
ないんじゃないか、と予想。もう飽きた、という感じ。
ま、予想は水物だけどね。
.
ただ、一つ気になる情報がある。
今回の新型インフル、重症化する人は何らかの基礎疾患を持ってる人、
という情報がずっと流れてきてたんだけれども。。
実は、「死者の半数は何も基礎疾患のない人である」という情報が
入ってきた。なんだよそれ・・・。
もっとも、死亡例の大半はメキシコなので、
何らかのバイアスがかかっている可能性は否定できない。
(たとえば、医療体制の問題であったり、ね。)
このインフルエンザAは、致死率は季節性インフルと変わらんが、
インフルエンザAで亡くなる人は、「健康な若い人」が多いようだ。
少なくとも、高齢者で亡くなった人はほとんどいない。
季節性で亡くなる人は・・・お年よりが大半。それも基礎疾患がある。
汚い言葉でいうと、元々「棺おけに片足つっこんでる人」が死ぬ。
それに対し、何の基礎疾患もない健康な若い人が死ぬとなると、
たとえ死者の数が季節性インフルより少なくとも、
社会に与える影響は大きい。
今回、WHOがパンデミック宣言を考慮するのは、
そういった事情もからんでいるらしい。
.
6/11 追記
やっぱり、フェーズ6に引き上げられたようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090611-00000138-mai-soci
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