新型インフルの現状
めっきり報道が少なくなった新型インフルエンザ。
神戸市が「ひとまず安心」宣言を出したものの、
国としては、終息宣言を出した訳ではないし、出せるはずもないし・・・。
報道が少なくなったからといって、終息しているわけではないぞ。
まず、日本国内の状況から。
神戸や大阪のような、大規模な集団感染こそおきていないものの、
感染地域は徐々に広がりつつある。
特に気になるのが、小中学校で集団感染がおきつつある福岡と、
感染ルートがまるでわからない感染者が発見された神奈川。
海外渡航歴などはなく、一体どこから移ってきたのやら。
こうなると、見つかっているのは氷山の一角に過ぎない、と言える。
散発的な発生はしょうがないとして、学校などでの集団感染は
防ぐ必要があると思う。
つまり、感染リスクはまだまだあるわけで、
手洗いや咳エチケットの励行を忘れてはいけない。
マスクしてる人、めっきり減ったけど大丈夫かな?
マスクしなくてもいいけど、手洗いはしっかりして欲しい。
発生初期は「騒ぎすぎ」のマスコミだったけど、
最近は「騒がなさすぎ」かも知れない。(苦笑)
.
続いて、海外の状況。
アメリカ、カナダでは、、実は感染拡大が続いている。
特に、アメリカは・・・ひどいといってもよい状況じゃなかろうか。
いったん収束に向かうかと思ったんだけど、そこからまた再燃している。
アメリカは、ここ数日で感染者が2000人ほど増えて、6/8の時点での
感染者累計は13000人を超えている。世界全体では25000人くらいだから、
実に半数以上がアメリカなわけで。
しかし、夏に向かっているアメリカで、未だに感染拡大が起こるとは。
梅雨になれば日本では収まると予想しているけど、
ひょっとするとこの予想が外れる可能性すらある。
.
冬を迎える南半球でも、感染拡大が続いている。
オーストラリアは、感染者数が1000人を突破した。
この1週間ほどで、急激に感染拡大している。
南米ではチリでも広がっていて、感染者は400人を超えている。
ちょっと前まで、日本は世界で4番目の感染者数だったのに、
オーストラリアとチリに抜かれてしまった。いや、別にいいけどさ。w
.
もっとも、今のところ病原性が高まっているという報告はない。
まだまだ南半球のシーズンは始まったばかりだから、なんとも言えないが。
.
全体としては、感染は拡大しているけれども、
病原性が高まっているということはない。
病原性が高くなければ、感染が広まってもどうということはないが、
感染が広まること自体が、病原性が高くなる可能性が高くなる、ということもある。
ちょっと前までは騒ぎすぎだったのになぁ・・・。
今度は逆に、無関心にすぎないか?
冷静になったのなら、それはそれでいいんだけれども、
「ブームが終わったから、もういい」っていうのは困る。
まだまだ、警戒が必要なことにかわりはないんだから。
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