出口調査と投票率
3日連続で選挙の話。これで打ち止めの予定。w
出口調査の結果と、投票率の話。
実は、この2つには同じキーワードがついてくる。
「期日前投票」だ。
今回の総選挙。投票率は最終的に69.28%。
現行制度になってからは、最高の投票率になった。
ところが、投票日に発表される投票率はもう少し低かった。
12時の時点、とか、16時の時点とかで、前回選挙と比べて発表される。
でも、たいがい前回より低い数字が続いていたと思う。
でも、終わってみれば前回よりもやや高い。
これは、期日前投票が増えた結果だ。
前回の1.5倍。実に有権者の10%が期日前投票をしていた。
おそらく、この「期日前」の分は、時間ごとの投票率の発表では
加算されてなかったんだろう。
だから、「19時半」の時点でも前回を下回っていた投票率が、
最終的には前回を上回る結果となった。
それなら、最初から期日前投票の分もカウントに入れて、
投票率を発表すればいいだけの話だと思うんだけどなぁ。
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さて、出口調査について。
どこの局も、投票締め切り直後、という段階で
それぞれの出口調査に基づいた「議席予測」を発表する。
もちろん予測なんだから、完璧にあたるわけではないんだけれども、
ある傾向が見て取れた。
出口調査の結果と、実際を比べてみる。
多少の差はあるものの、傾向としては、
自民党の議席は少なめに、民主党、共産党の議席が多めに出ていた。
実際、自民党は日本テレビ、TBS、フジで「100議席に届かない」と
予測されて、冷や汗をかいたと思う。結果は、119まで盛り返したけど。
民主党も同じ。民放3社で「単独で3分の2を超える」と予測された。
結果は、国民、社民を足しても3分の2に届かなかった。
不思議なのは共産党。小選挙区では取れないのわかっているから、
議席予測は難しくないはずなのに、どこの局もやや多めに出していた。
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おそらく、鍵は「期日前投票」だろうな。
期日前に投票した人には、出口調査を行っていない。
もしくは、行っていたとしても、かなり縮小されているはずだ。
今回、民主党にのったのは、無党派層。
いわば、「ぎりぎりまで投票態度を明らかにしない人」だろう。
逆に、支持政党がはっきり決まってる人は、期日前に投票を済ませることが多い。
その結果、無党派の支持が多かった民主党は「出口調査で優勢」と出る。
実際は、期日前投票の分に自民の票が多かった・・・
ってことだろうな。
今回も、何人か「間違えて」当選確実を出しちゃったところがある。
選挙報道する方も、「期日前投票」の事情を踏まえて、
当選確実は慎重にすべきだろう。
極限状態での誤報って、候補者にも支援者にも、心臓に悪いことこの上ないから。
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