簡単には死ねない
糖尿病などの、生活習慣病の患者さんにどう指導するか。
まぁ、難しい問題ではある。脅すのがよいという説もあれば、
脅しには効果がないという話もあったりして。
ちゃんと食事・運動を。禁煙も。
しっかりと、薬を服用してほしい。
何よりも、治療を放棄しないでほしい。
ただ、どれだけ言ってもサボる人間はサボる。w
そんなときによく聞くのが「別に死んでもいいねん」という言葉。
タバコやめるくらいなら、好きなものを食べられないくらいなら、
死んだほうがよい、と考えるんだろう。
使うべきかどうか悩んでいて、結局一度も使ったことはないんだけれども、
「そんなに、簡単に死ねない」ということを伝えたい。
昨今の医療の進歩は目覚しいから、そんな簡単に死なないんだ。
好き放題の生活をおくって、ぽっくり楽に死ねるとは思わない方がよい。
脳梗塞や心筋梗塞でも、結構生き延びてしまうんだから。
生き延びたら、その後が大変だと思う。
特に脳梗塞は後遺症が残ってしまうことが多い。体が不自由になる。
それでいて、誰かの世話になりながら、生き続けなければならない。
死ぬことは怖くないとうそぶく人でも、
こういう話をすれば怖がってくれるだろうか・・・?
酒やタバコを続けて死ぬのは本望だと思っている人でも、
長く苦しむハメになれば、考えは変わるんじゃないかな?
そんな簡単に死ねないからね。
でも、やっぱり倫理上問題があるような気がして、
なかなかずばり言うことはできない。
脅すことが、必ずしも有効という訳ではないし、、ね。
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