2分の1を外した科学者
前もって書くが、大した話ではない。ネタがないので・・・。
「インフルエンザ菌」なるものが存在する。
これは、いわゆるインフルエンザの病原体ではない。
インフルエンザの病原体はウイルスであるからして。
インフルエンザ菌は、名前のとおり細菌。
まだ、ウイルスの概念がなかった頃に、
「インフルエンザの病原体」として発見された細菌である。
後に、誤りであったことはわかるんだけれども、
名前だけはそのまま残ってしまっている。
ただし、病原体であることは間違いない。
一部で有名な「Hibワクチン」は、このインフルエンザ菌をターゲットにしてる。
(下の息子に受けさせたいんだけど、激しく予約待ち・・・。いつになるやら)
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この手の失敗で、最大級のものは「電流の流れる向き」だろう。
電流は「+」から「-」に流れる、と決まっている。
実際、どういう性質のものを「+」、「-」にするかは、
どっちでもよかったと思われる。
ようは、二つの性質があり、「+」、「-」と決めた、と。
そして、電流は「+」から「-」に流れる、と定義した。
後に、これが失敗だったことがわかる。
電流の正体は電子であり、これは(基本的に)「-」である。
電子は、「-」極から「+」極に流れる。
つまり、最初に決めた定義と反対だった、、と。
やっちまったな・・・。w
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もっとも、電子の発見は19世紀の末の話。
電極の「+」、「-」や電流の向きを決めたのはもーーっと昔。
しかも、当時の技術力でわかるわけはなかったから、仕方ない。
・・・にしても、1/2の確率で当たるものを外してくれるなよ。w
いきなり、「+」と「-」は意味が逆でした・・・としたら
社会的にも大混乱に陥る(?)し、電子の発見を無視すれば、
特に問題はないわけだから、、というわけで、
電流周りの話は、今までどおり、ということになっている。
「電流は+から-に流れるけれども、電子はその反対」
と覚えさせればすむだけの話だ。
覚えさせられるほうは、ややこしいんだけどね。
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科学には、こういう失敗はつきものなんだろう。
最初に書いた「インフルエンザ菌」も、改名なんて話は出てこない。
学術的に一回決めた名前を変更すると、かえって話がややこしくなるから。
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