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ダイキン「光速ストリーマ」の実力は?



 
世界で唯一

新型インフルエンザウイルスを100%分解、除去する空気清浄機。

テレビで大掛かりなCMが流れている。

ダイキンの、光速ストリーマ搭載の空気清浄機だ。
ダイキンのHPにリンクを張っておく。

http://www.daikin.co.jp/press/2009/090915/index.html 

 詳細はリンク先参照。
ベトナム国立衛生疫学研究所と共同実証した、とある。

.

 ほんまかいな?

リンク先の記事によると、新型インフルエンザウイルスを、
4時間で100%分解・除去することを実証したらしい。

 ・・・4時間って、また微妙な。

 えーっと、厚生労働省のQ&Aから引用しておこう。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html

(以下引用)

Q 新型インフルエンザは環境中でどれくらい生きていられますか?

A ウイルスは細菌と異なり、生物の中でのみ増殖するため、環境中では
  状況によって異なりますが、数分間から数時間内に感染力を失う
  言われています。しかし、環境中でどれくらい生きているのかといった
  科学的なデータは一定ではありません。

(引用終わり、強調は引用者)

,

 ・・・うん、科学的なデータは一定ではないと書いてある。よかった。w
何もせずに放置しても、4時間で全滅なんて書いてあったらどうしようかと。w
とはいえ、半日もすれば死滅するのは確実だと思う。

 5月ごろに、新型インフルエンザが発生した店で消毒に入るケースがあったが、
ホントのところ消毒なんて必要ない。一晩、立ち入り禁止にするだけでよい。
宿主となる生物がそばにいなければ、ウイルスは全滅する。

 消毒する仕事の人も、知ってる人は知っているんだけれども、
・・・ま、あれだな。お清めの儀式みたいなもんだろう。w

.

 もっとも、感染者がいる状況で、空気中に浮遊するウイルスが常にあるとして、
その感染力を弱める、という話なら、十分ありえる話なんだが
実は、ここにも大いなる問題がある。

 そもそも、インフルエンザは空気感染するのか?という・・・。
先ほど紹介した厚生労働省のQ&Aには・・・

(以下引用)

新型インフルエンザの感染経路は通常のインフルエンザと同様で、咳やく
しゃみとともに放出されたウイルスを吸い込むことによっておこる飛沫感染と、
ウイルスが付着したものをふれた後に目、鼻、口などに触れることで、
粘膜・結膜などを通じて感染する接触感染が考えられています。

(引用終わり、強調は引用者)

とある。空気感染するなんて書いてない
実際のところ、確か「空気感染するという積極的な証拠はない」というレベル。
絶対に空気感染しない、と断定できるほどではないんだけれども、
感染のメインは、飛沫感染、接触感染である、というのは間違いなさそうだ。

.

 で、どう考えても、空気清浄機では飛沫、接触感染を防げない
自分の前の人が咳やくしゃみをして、自分にかかるまでの数秒の間に、
空気清浄機がウイルスをやっつけてくれる・・・ってのは無理だろう。

 ウイルスで汚染されたドアノブも、空気清浄機では絶対無理。

.

 まとめてみよう。

 空気清浄機が100%分解、除去できるパワーを持ってても、
空気清浄機が防ぐことができるのは、空気感染だけである。
インフルエンザは今のところ、空気感染は確認されていない。
 インフルエンザの感染経路とされている飛沫感染、接触感染は
空気清浄機では防ぐことができない。

.

 感染防止に対して、全く効果がないと言うつもりはないが・・・
ほとんど効果がないくらいは言えそうだ。
万一、ダイキンの人がこの記事を見かけて、おかしなところがあれば、
しっかりとした反論をお願いしたい。状況によっては、記事を訂正させてもらう。

 もっとも、ダイキンの人も、「これをつければ100%安全」とは、
絶対に言わないと思う。
接触感染を防ぐ手洗い、飛沫感染を防ぐマスクとあわせて、
高性能の空気清浄機をつければ、安全性があがる、くらいかな。

 一応、フォローもしておこう。
ダイキンの空気清浄機は、インフルにはあまり効果がないかも知れないけれども、
空気清浄機としての実力が悪い訳ではない。いい商品だろう。(多分w)
ただ、空気清浄機という媒体が、インフル対策にむいていないだけだ。

.

 新型インフルエンザに関しては、脅威ばかり煽るような情報が多い一方で、
対策としては「手洗い、マスク、うがい」としか言われない。

 おそらく、「もっと対策したい、他に対策ないのか?」という潜在的な需要が
あるんだろうと思う。その需要を拾い上げるべく、さほど根拠のない商品が
出回る、という図式になるんだろう。
 これは、別にダイキンだけが悪いんじゃない。他社の空気清浄機も同じだし、
他にも怪しげな「新型インフル対策グッズ」はたくさんあるし。

 だまされないためには、正しい情報をつかんでおくこと
とりあえず、厚生労働省のHP見るだけでも、空気清浄機に効果なさそうなのは
わかる、、という実例をあげてみた。

 ・・・ダイキンからクレーム来ないかな?(汗)

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コメント

あなたより ずっと頭がいい人達が研究してそれなりの効果をだしてるし売れてるわけ!何が問題なの。

投稿: | 2011-07-11 13:26

 私程度の「素人」に、これくらい書かれることが問題だったんですよ。(苦笑)

投稿: kitten | 2011-07-11 15:13

それなりの効果を出して売れてるわけ!・・・
売れてれば何の問題も思わない人がいるのか

投稿: | 2012-12-31 13:51

 今となっては、光速ストリーマは問題ないですね。
「新型インフルに効果アリ」という宣伝が問題だったので。
空気清浄機としては、普通にいい製品じゃないかな?

「売れてれば何の問題もない」というか、
売れすぎたから問題にしたんですけどね。
売れなきゃ、そもそも問題にすらしないです。w

投稿: kitten | 2013-01-04 19:57

良い記事だと思います。
日本の家電メーカーは、かつての第一次マイナスイオンブーム以降、
基本能力よりも怪しげな追加機能に力を入れすぎではないでしょうか。
それだけ家電の基本機能は成熟してしまい、買い替えさせる為の新機能のうたい文句が不足しているのかもしれませんが・・・

シャープのプラズマクラスターも、「第三者機関による効果検証」を何度も大々的にプレスリリースしていますが
インフルエンザに対する東大病院での検証は
病院側の見解が「効果なし(プラズマクラスター有り無しで有意差無し)」であったのに
シャープのリリースでは「東大での検証で効果が実証された」となっています。
また、プラズマクラスターの検証を行った北里研究所の方も
依頼された検証方法ではカビを除去できたが、空気清浄器とは全く異なる環境であり、
空気清浄器としての効果検証としては意味がない、という旨を述べていました。
しかしシャープはこれも効果を認めた第三者検証結果として発表しています。

悪貨は良貨を・・・という言葉もありますが、沢山の家電や医療機器、
健康食品、その他もろもろについて一般人が全て専門知識を持てる訳もなく、
自力で調べるにもネットは嘘や間違いばかり。
これではオカルト機能で人心をつかむのが売り上げの近道、という事になってしまうのでしょうね。

海外の空気清浄器市場ではでシェアが高いらしいブルーエアにはオカルトっぽい機能が全くついていませんが
海外の他のメーカーは日本のオカルト機能をどう見ているのでしょうか・・・

投稿: 通りすがり | 2017-01-08 03:54

>通りすがりさん

コメントありがとうございます。
この記事はもう7年前になりますが、
状況はあまり変わっていないですね。

>家電の基本機能は成熟してしまい、買い替えさせる為の新機能のうたい文句が不足

 ここが根本ですよね。医薬品や健康食品もそうですが。
これはもう、資本主義の弊害ではないかと思ってます。
とにかく売上を上げてお金が動くことが必要なので、
売上=正義なんでしょう。
 誰もが上を目指さず、つつましい生活を送っても
幸せに暮らせると思いますが、全員がそうなってしまうと、
資本主義経済は破綻してしまうんでしょうか。(苦笑)

投稿: kitten | 2017-01-11 22:18

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