トランス脂肪酸の表示義務
ニュースより。
トランス脂肪酸について、福島瑞穂消費者担当大臣が食品中の含有量の
表示の義務付けを消費者庁で検討するようだ。
http://www.asahi.com/politics/update/1124/TKY200911240445.html
以下、引用
マーガリンなどに含まれ、動脈硬化などの原因になるとされる
トランス脂肪酸について、福島瑞穂・消費者担当相は24日、
閣議後の記者会見で、食品中の含有量の表示義務づけを、
消費者庁で検討することを明らかにした。
トランス脂肪酸は、マーガリンや調理用の植物油、
菓子やパンづくりに使われるショートニングに含まれている。
多量にとると、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロール
を減らす作用のあることが指摘されている。
食品安全委員会によると、日本人の一般的な食生活では過剰摂取
が問題になる可能性は低い、としている。欧米諸国では使用した際
の食品への表示義務づけや含有量の規制もあるため、福島氏は
「国際的な動向も踏まえ、国民の健康の増進を図る観点から検討
していきたい」と述べた。
引用終わり(強調引用者)
かなり、「いまさら」感があるが。
また、記事中でも食品安全委員会はどちらかというと否定的な意見。
どうも、消費者庁と食品安全委員会は、対立する傾向がある。
私の印象だと、あくまで「科学的に」処理しようとする食品安全委員会、
に対して、消費者の「感情」に配慮したい消費者庁との対立。
もっとも、いまさらトランス脂肪酸・・・って気もする。
一部、気にしている消費者団体がいるんだろうなぁ。
トランス脂肪酸については、以前に記事を書いている。
.
トランス脂肪酸とマックフライポテト(09/04/20)
.
詳細は、上記リンクに書いてある。
簡潔にまとめると、食品安全委員会の見解と同じだ。すなわち、
日本人の一般的な食生活では、問題になる可能性は低い。
ただし、食生活の欧米化が進んでおり、人によっては注意が必要。
私なりの理由も簡潔に。
米食の日本人は、マーガリン(トランス脂肪酸が多い)の摂取量が
パン食の欧米人とは比較にならないほど少ないため。
逆に、米食の日本人は塩分の過剰摂取が問題になりやすい。
米の飯には、塩があうから。w
.
WHOの塩分推奨摂取量は1日5gだそうな。
わが国では、平均でおそらく倍以上の量を摂取している。(汗)
トランス脂肪酸の表示義務、それはそれで結構だとは思うが、
日本食の特性を考えると、それよりも塩分をどうにかしたほうが
効率がいいだろうな。
・・・と、同じような感想をuneyama先生もおもちなようで。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20091125#p6
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